出版社内容情報
深刻な人道危機が起こった時、主権と人権をめぐる考え方はどう変わったのか? 「保護する責任」が国際社会に広がる過程を写し出す。
冷戦終結後、ジェノサイドなどの人道危機が相次いで起きた。そこで登場したのが、市民の保護を国家と国際社会に求める「保護する責任」である。人権を守るために国家主権の再定義をめざす保護する責任は、どのようにつくられ、国家や国連、NGO等にどのように広がっていったのか。コンストラクティヴィズムで実証的に描き出す。
内容説明
冷戦終結後、国際社会ではジェノサイドなどの人道危機が相次いで起こった。そこで登場したのが、市民の保護を国家と国際社会に求める「保護する責任」の考え方である。危機に瀕した人々を救うために、武力で主権を侵害することは許されるのだろうか?国家主権の再定義をめざす保護する責任は、どのようにつくられ、国家、国連、NGOなどにどのように広がっていったのか?国際社会が変化していく過程に、コンストラクティビズムで光を当てる。
目次
序章 規範としての保護する責任
第1章 規範の動態をめぐる国際政治
第2章 保護する責任はどのようにして誕生したのか
第3章 保護する責任はなぜ国連で取り上げられるようになったのか
第4章 保護する責任は国連においてどのように主流化してきたのか
第5章 保護する責任はどのように実施されつつあるのか
終章 国際政治のなかの保護する責任
著者等紹介
政所大輔[マドコロダイスケ]
1984年生まれ。2007年、大阪外国語大学外国語学部卒業。2015年、神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(政治学)を取得。神戸大学大学院法学研究科助教などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員。専門は国際関係論、国際機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
ゆうき
-
- 洋書
- Eve Said