出版社内容情報
内戦が終わって、やっと選挙が実現した。しかし暴力は繰り返される。民主化すればいいわけではない。では他に何が必要なのか?
内戦がいったん終結した紛争後社会では、政治的競争を非暴力化するために選挙が実施されることが多い。しかし、その後も政治的暴力はしばしば繰り返されてきた。暴力を統制する国家能力も射程に入れつつ、政治暴力の因果メカニズムを計量分析、ゲーム理論、東ティモールの事例分析で明らかにして、平和の条件を導き出す。
内容説明
内戦がいったん終結した紛争後社会では、政治的競争を非暴力化するために選挙が実施されることが多い。しかし、その後も政治的暴力はしばしば繰り返されてきた。暴力を統制する国家能力も射程に入れつつ、政治暴力の因果メカニズムを計量分析、ゲーム理論、東ティモールの事例分析で明らかにして、平和の条件を導き出す。
目次
第1章 民主化は暴力を生む?
第2章 先行研究と本書の分析枠組み
第3章 紛争後社会における小規模な政治暴力の発生―政治体制と政治制度が及ぼす影響
第4章 紛争後社会における政治勢力の組織的転換
第5章 紛争後社会における指導者による暴力
第6章 民主化、国家建設、そして暴力
著者等紹介
田中(坂部)有佳子[タナカサカベユカコ]
青山学院大学国際政治経済学部卒業。コーネル大学公共政策大学院修了(M.P.Aを取得)。在東ティモール日本国大使館専門調査員などを経て、早稲田大学大学院政治学研究科比較政治専攻博士後期課程満期退学、同研究科で博士(政治学)を取得。現在、青山学院大学国際政治経済学部助教、専門は比較政治、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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