目次
序章 共生の政治理論としてのリベラリズム―ナショナルなものをめぐる解釈の変容
第1章 いまひとつの多文化共生世界の構想―リベラリズムの新たな解釈
第2章 リベラル・ナショナリズム論の理論的布置―「コスモポリタン‐コミュニタリアン論争」を越えて
第3章 民主主義の境界をめぐって―対話的コスモポリタニズムの批判的検討
第4章 社会的連帯の源泉をめぐって―制度の共有か、アイデンティティの共有か
第5章 移民の受けいれの是非をめぐって―リベラルな社会における統合と排除
第6章 ネイションの分離独立をめぐって―「棲み分け」の理論的条件
第7章 「複数ネイション主義構想」の批判的検討―地域機構におけるネイションの文化的自治は可能か
終章 「棲み分け型」多文化共生世界の構想
著者等紹介
白川俊介[シラカワシュンスケ]
1983年生まれ。関西学院大学総合政策学部を卒業。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了、博士(比較社会文化)を取得。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は政治理論、国際政治思想。「分断された社会における社会的連帯の源泉をめぐって―リベラル・ナショナリズム論を手がかりに―」『政治思想研究』(第10号、2010年)で政治思想学会研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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