出版社内容情報
IT革命のような「非連続のイノベーション」が国家にとってもつ意味とは何か。通産省と郵政省の取り組みや産業政策という文脈のなかで、IT革命の40年を考察する。
どうして、IT革命はアメリカで発生し、日本は遅れをとったのか。情報通信分野の革命性を世界でいち早く認識したのは、実は日本政府だった。30年も前から「知識集約化」戦略を打ち出していた日本政府が、いったいなぜ2000年の時点では自らの遅れを認めざるを得なくなったのか。国家にとって、「非連続のイノベーション」が意味したもの。
目次
序章 IT 革命を政治学から考える
第1章 政府とイノベーション
第1節 政府の役割
第2節 環境変化と省庁の変化
第3節 政府と市場の関係の概念類型
第4節 省庁の組織資源配分と人事資源配分
第5節 郵政省と通産省の省内資源配分の分析
第2章 高度経済成長(1950 年代半ば~1960 年代半ば)
第1節 高度経済成長と「情報」と「通信」
第2節 通産省と産業政策
第3節 郵政省と郵政現業
第3章 第一次情報化(1960 年代半ば~1970 年代末)
第1節 情報化社会論と「情報」と「通信」の融合
第2節 通産省と「知識集約化」の政策ビジョン
第3節 郵政省と第一次データ通信開放
第4章 高度情報化 (1970 年代末~1980 年代末)
第1節 ニューメディアと新自由主義
第2節 郵政省と電電改革
第3節 通産省と産業政策の限界
第4節 VAN 戦争と日本型多元主義
第5章 IT 革命(1980 年代末~2000 年)
第1節 インターネットとアメリカ
第2節 郵政省による「管理された競争」と NTT 経営形態問題
第3節 通産省と利用者支援の情報化政策
第4節 日本の遅れと内閣による取り組み
第5節 森内閣と IT 戦略会議
第6章 イノベーションと政治学
第1節 情報通信革命の政治過程
第2節 IT 革命への日本の遅れ
参考文献
あとがき
事項索引
人名索引
内容説明
どうして、IT革命はアメリカで発生し、日本は遅れをとったのか。国家にとって「非連続のイノベーション」の意味するもの。
目次
序章 IT革命を政治学から考える
第1章 政府とイノベーション
第2章 高度経済成長(1950年代半ば~1960年代半ば)
第3章 第一次情報化(1960年代半ば~1970年代末)
第4章 高度情報化(1970年代末~1980年代末)
第5章 IT革命(1980年代末~2000年)
第6章 イノベーションと政治学
著者等紹介
高橋洋[タカハシヒロシ]
1969年兵庫県生まれ。1993年東京大学法学部政治コース卒業、ソニー株式会社入社。1999年タフツ大学フレッチャー大学院修了(法律外交修士)。2000年内閣官房IT担当室主幹(~2003年:ソニーより出向)。2007年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(学術博士)。東京大学先端科学技術研究センター特任助教。2009年東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、現在に至る。専攻は現代日本政治論、情報通信政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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