出版社内容情報
共産党政権崩壊後,ポーランドをはじめとした東欧の新秩序はまだ定まらない。ポスト冷戦期の混沌とした状況の中で今後の動向を考えるために「歴史への回帰」を惹起。
【目次】
序 章
第1章 ポーランド亡命政府の対外政策―シコルスキの構想―
第2章 ポーランド=ソ連関係の悪化
第3章 「大同盟」とポーランド問題
第4章 国内における共産主義運動の再建
第5章 「ルブリン委員会」成立の背景
第6章 「ワルシャワ蜂起」の政治力学
第7章 ヤルタへの道―「ポーランド臨時政府」成立―
終 章 ポーランド問題をめぐる対立の構図―冷戦への道標―
注 釈
あとがき
主要参考文献
目次
第1章 ポーランド亡命政府の対外政策―シコルスキの構想
第2章 ポーランド=ソ連関係の悪化
第3章 「大同盟」とポーランド問題
第4章 国内における共産主義運動の再建
第5章 「ルブリン委員会」成立の背景
第6章 「ワルシャワ蜂起」の政治力学
第7章 ヤルタへの道―「ポーランド臨時政府」成立
終章 ポーランド問題をめぐる対立の構図―冷戦への道標
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
第二次大戦時のポーランドの亡命政府、国内に残った武装組織国内軍、ソ連の影響下に出現した共産主義者勢力、更にポーランドを取り巻くイギリス、ソ連、アメリカの動きを追い、ヨーロッパの勢力圏に対するソ連と英米の思惑の違いは戦後の冷戦の萌芽が既にあった事を様々な傍証から導き出していく。只、それは規定の流れではなく、各々の思惑が絡み合った果てに出現した結果でもあった。この本では、特にポーランドの共産主義勢力の分析にも章を割いているが、ポーランド国内派とモスクワ亡命派との対立も激しく、戦後の人民共和国での政変にも繋がる2024/03/26