教育思想双書<br> 経験のメタモルフォーゼ―“自己変成”の教育人間学

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教育思想双書
経験のメタモルフォーゼ―“自己変成”の教育人間学

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326298815
  • NDC分類 371
  • Cコード C3337

出版社内容情報

人間形成における経験の意味とは何か。人が他者、異文化、異世界など様々な外部と出会う中、自已と他者が織り成す、物語の構築と解体のプロセスを問い直す。

人が生きるということは、他者との間に何らかの物語を構築し、それを共有したり、破壊させたり、綻びを繕ったりしつつ物語を編み直し続ける営みである。経験、関係、空間などのキーワードをもとに、人間という生のかたちの変成の問題を人間学的に考察し、教育や子育ての問題を、変成し合うダイナミズムの中で、巨視的に捉え論じる。

[関連書] 同著者 『文化変容のなかの子ども』 (東信堂)


はしがき

序 章 経験のメタモルフォーゼ――<自己変成>の教育人間学

 1 流動し変成する生命
 2 相互変成体としての生
 3 「生きられた世界」とその変成
 4 異邦と故郷
 5 越境と他者
 6 経験のメタモルフォーゼ

第一章 変成される世界――秩序を無化する経験

 1 諸刃の剣としての経験――日常とカオスの裂け目
 2 否定の経験
 3 根源的な生活世界の経験
 4 変成される世界

第二章 人間形成における「関係」の解読――経験・ミメーシス・他者

 1 <教師‐生徒>関係というアポリア
 2 「生きられた時間」とライフサイクル――台形型と円環型
 3 構成された社会的世界への参入
 4 経験とミメーシス
 5 迷路に迷い込む経験
 6 異界と遊ぶ子ども
 7 人間形成における「関係」の多次元性――子どもと老人をつなぐ物語

第三章 受苦的経験の人間学

 1 負担軽減としての経験
 2 経験の原初的構造
 3 経験と他者
 4 受苦的経験と臨床知の感得

第四章 脱中心化運動としての教育人間学
     ――Ch・ヴルフの歴史的教育人間学の地平

 1 「教える‐学ぶ」という関係図式
 2 脱中心化運動としての教育人間学
 3 教育人間学の多種多様な展開
 4 歴史的教育人間学の地平
 5 教育人間学の今後の展開

第五章 「発達」からメタモルフォーゼへ

 1 「発達」というまなざし
 2 世界の変成
 3 「発達」からメタモルフォーゼへ

第六章 異化作用としての経験

 1 経験のパラドックス
 2 構築された「現実」の流動性
 3 homo patiens
 4 「現実」の動的な編み直し

第七章 子どもが生きられる空間

 1 機能化された都市空間
 2 子どもが経験する空間
 3 子どもが生きられる空間

終 章 子どもの自己形成空間

 1 子どもの自己形成空間
 2 情報・消費社会と子ども
 3 自己決定主義の陥穽
 4 学校、家庭、地域をすり抜ける子ども

初出一覧
あとがき
参考文献一覧
事項索引
人名索引

内容説明

人間形成における経験の意味とは何か。人が様々な外部と出会う中、自己と他者が織り成す物語の構築と解体のプロセスを問い直す。

目次

序章 経験のメタモルフォーゼ―“自己変成”の教育人間学
第1章 変成される世界―秩序を無化する経験
第2章 人間形成における「関係」の解読―経験・ミメーシス・他者
第3章 受苦的経験の人間学
第4章 脱中心化運動としての教育人間学―Ch・ヴルフの歴史的教育人間学の地平
第5章 「発達」からメタモルフォーゼへ
第6章 異化作用としての経験
第7章 子どもが生きられる空間
終章 子どもの自己形成空間

著者等紹介

高橋勝[タカハシマサル]
1946年神奈川県生まれ。1977年東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。横浜国立大学教育人間科学部教授、教育哲学、教育人間学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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有智 麻耶

0
「経験」を、日常性を強化するものとしてのみならず、日常性に亀裂を入れ、新たな世界を開示するものとして捉える。そこには、固定化されることのない、流動的な人間生成(=メタモルフォーゼ)がある。そして、それは他者との関わり合いを契機として起こるものであるが、現代はそうした異質なものとしての他者が子どもの周りから姿を消しつつある。共同体の強調は、うっかりすると保守的な動向と混同されがちだが、いわゆる右派のいうような共同体(家族、地域、国といった価値)を超えて、あらゆる他者のいる共同体こそが必要とされる。2015/12/25

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