出版社内容情報
各教科の「探究」や「総合的な探究の時間」で活用できるワークブック。学校で生徒や教師が「対話型論証」を実践する上で役立つ一冊。
「対話型論証」とは、ある問題に対して、他者と対話しながら根拠をもって主張を組み立てる活動である。本書は2021年刊行の『対話型論証による学びのデザイン』の姉妹編・実践編であり、新学習指導要領で導入された「探究」活動や「総合的な探究の時間」において対話型論証を学校現場で実践するための事例やヒントが詰まっている。
内容説明
本書は、「総合的な探究の時間」での学びを深めるためのワークブックです。教科・科目の「探究」で活用できるヒントも満載です。どのように問いを立てるのか、その問いから答え(結論)をどう導いていくのか。対話型論証モデルを使いながら、さまざまな事例を通して学んでいきましょう。
目次
第1部 対話型論証モデルを理解する(「総合的な探究の時間」と対話型論証モデル;問題を設定する;主張を考える ほか)
第2部 対話型論証モデルを習得する(対話型論証モデルの型を習得する;対話型論証モデルを使って探究を追体験する)
第3部 対話型論証モデルを用いて探究する(自分自身で探究を深める;探究の成果を表現する;探究の成果を振り返る)
巻末資料
著者等紹介
松下佳代[マツシタカヨ]
京都大学大学院教育学研究科教授。京都大学博士(教育学)。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。京都大学教育学部助手、群馬大学教育学部助教授、京都大学高等教育教授システム開発センター助教授、高等教育研究開発推進センター教授を経て、2022年10月より現職。専門は、教育方法学、大学教育学。とくに能力、学習、評価をテーマに研究と実践支援を行っている
前田秀樹[マエダヒデキ]
高槻中学校・高等学校教頭。関西学院大学文学部日本文学科卒業。高槻中学校・高等学校教諭、主幹教諭を経て、2013年4月より現職。国語・道徳・総合(総合的な学習の時間、総合的な探究の時間)の授業実践を通じて、主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を推進。生徒の学びと成長を中心的価値におき、未来の担い手である子どもたちに必要な教育を追求して、授業改革、教育プログラムの開発、組織の教育力向上等に取り組んでいる。主体的・対話的で深い学び、カリキュラムマネジメント、探究学習、ICT利活用教育に関して、教育関係の研究会やフォーラム、教員研修会等で講師経験多数。生徒・学生を対象にしたワークショップのゲストティーチャーとしても活躍
田中孝平[タナカコウヘイ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程/日本学術振興会特別研究員(DC1)/高槻中学・高等学校TA(ティーチングアシスタント)。同志社大学社会学部卒業。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。専門は、大学教育学。とくに高校の探究学習を通じて高大接続について、実践的・実証的に研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。