出版社内容情報
本書が取り上げる調査の時期、2010年から2013年の日本社会は、国内では東日本大震災の前後を挟むとともに、民主党から自民党への政権交代が行われた時期にあたる。対外的には近隣の韓国や中国、ロシアとの間で大きな摩擦が生じた時期であり、日本人の心理や環境も大きな節目を迎えていた。この国に住む人々の価値観やその変化を描く。
内容説明
政権交代、地震・原発事故から再度の政権交代へ。これらの経験を経た「日本人」の考え方はどのようなものか。この国の現在地を描く。
目次
第1部 価値観とソーシャルネットワーク(経済環境と市民的価値観の変容;「東アジア的」な価値観とソーシャルネットワークは民主主義と両立するか;文化的自己観との関連に見る日本人の価値観;「つながりやすい」職業は存在するか?―職業ネットワークとジェンダーの関係から)
第2部 2010年代初頭のメディア・制度信頼・民主主義(2010年代初頭の日本におけるマスメディアとオルタナティブメディアの補完関係;政治状況と内閣支持;投票外参加と価値観;民主主義観と信頼の現在;ナショナリズムの浮上)
著者等紹介
池田謙一[イケダケンイチ]
同志社大学社会学部・大学院教授。博士(社会心理学)。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科教授などを経て、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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