出版社内容情報
共感覚の基本的特徴や神経機構を解説、また色字共感覚者へのインタビューを収録。「共感覚とは何か」を理解する上で必読の書。
本書は、代表的な現象である色字共感覚を中心に、共感覚とはどのような現象であって、また何ではないのかを示す心理学研究および脳科学研究の成果を詳解する。特に、多種多様な文字を使用するという点で特徴的な日本人の色字共感覚者は国際的にも注目されている。各共感覚者の日常生活とのかかわりなどの調査結果も合わせて掲載した。
内容説明
心の科学的理解へとつながる、6本の「大動脈(AORTAS)」。共感覚の基本的特徴や神経機構の詳解と、色字共感覚者18名へのインタビューから、「共感覚とは何か」に迫る。
目次
第1章 共感覚とは何か
第2章 色字共感覚
第3章 日本人の色字共感覚
第4章 色字共感覚以外の共感覚
第5章 共感覚の神経機構
第6章 感覚間協応と共感覚
著者等紹介
浅野倫子[アサノミチコ]
東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻心理学専門分野博士課程単位取得退学。博士(心理学)。玉川大学脳科学研究所嘱託研究員、立教大学現代心理学部助教等を経て、立教大学現代心理学部准教授
横澤一彦[ヨコサワカズヒコ]
東京工業大学大学院総合理工学研究科修了。工学博士(東京工業大学)。ATR視聴覚機構研究所主任研究員、東京大学生産技術研究所客員助教授、南カリフォルニア大学客員研究員、NTT基礎研究所主幹研究員、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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