内容説明
多様性が尊重され自由化が進む社会は、自由に翻弄される人々を生み出した。成熟近代に宿命的な社会基盤の流動とその修復を論じる。
目次
問題の所在と分析方法
第1部 性教育制度化前史―1950年代~1960年代(1950年代から1960年代にかけての性教育状況;進歩的性教育の登場;避妊への意味付けの変化)
第2部 性教育制度化過程―1970年代~1990年代(進歩的性教育の基本路線;議会論争:制度化の経緯;性教育義務必修制度の構成;性教育における論争的事項;性教育に対する世論とメディアの性教育報道;道徳的右派による性教育批判の論理;性教育に対する宗教界の見解;新制度実施動向と授業の実際)
成熟した近代社会の問題と国家によるメンテナンス
巻末資料