ナチス・ドイツの社会と国家―民族共同体の形成と展開

ナチス・ドイツの社会と国家―民族共同体の形成と展開

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  • サイズ A5判/ページ数 526,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326200399
  • NDC分類 234.072
  • Cコード C3022

出版社内容情報

本書は,ナチスの世界観(=目標)が何であり,政権獲得後どのように具体化していったかを,教育,労働,刑罰,婚姻などに即してトータルに解明する。

ヒトラーは、やがて一切の躊躇いを捨て、ナチス運動の
「最終目標」 について語り始めた。「私の任務は、地球の
支配権をめぐる白人、アーリア人の最後の戦いを開始す
ることである。非アーリア人、有色人種、モンゴル人は
ボルシェヴィズムの下にこの支配権を握るために既に全
面的な戦いに立ち上がっている。本日の権力掌握により、
世界史上もっとも偉大なゲルマン人による人種革命が開
始されたのだ。それは、病的なもの、力が萎え、無価値
となったものの解体を目指す世界観が動き始めたという
ことである。この地球は人種戦争の〔勝利者に贈られる〕
持ち回りの優勝カップに他ならない。」
                 「プロローグ」 より

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【目次】

プロローグ

第1章 合法革命
 1 ライヒ議会の解散・選挙
 2 『全権授与法』の成立
 3 合法革命の実行と完成

第2章 血の基本原理に立脚した世界支配への意志
 1 闘争の目標
 2 闘争的世界観
 3 最終目標
 4 空間構想と人種理論の結合

第3章 戦いの第二段階としての民族共同体の建設
 1 民族の内面的堕落
 2 民族とは何か
 3 ドイツ民族統一のための戦い

第4章 運命共同体の建設Ⅰ
 1 ナチズムとは世界観である
 2 課題としての民族の精神的統一の再建
 3 共同世界の溶解作業と強制的同質化
 4 党による全体教育
 5 青少年に対する教育
 6 成人に対する教育
 7 行進する縦隊としての民族共同体と
    民族同胞の法的地位

第5章 運命共同体の建設Ⅱ
 1 民族の敵に対する対内戦争
 2 共同体と犯罪
 3 共同体と刑罰
 4 犯罪学的本性に対する人種生物学的闘争の推進
 5 罪刑法定主義の否定
 6 特別裁判所と民族裁判所
 7 警察による予防的措置の執行
 8 『共同体不適格者法』案

第6章 運命共同体から種共同体へ

第7章 種共同体の建設Ⅰ
 1 婚姻の本質と目的
 2 婚姻・出産の奨励と多子家族の保護
 3 遺伝病者に対する断種と妊娠中絶
 4 婚姻に対する指導と管理
 5 保健衛生制度の統一化
 6 戦時における人種衛生の展開

第8章 種共同体の建設Ⅱ
 1 課題としてのドイツ民族の人種改良
 2 反ユダヤ主義
 3 ユダヤ人商店のボイコットからユダヤ人立法へ
 4 クリスタルナハト
 5 ユダヤ人殲滅の予言
 6 国外移住と強制移送
 7 二重の戦争
 8 最終解決の実行
 9 最終目標としての北方人種化

エピローグ
補 論 空間政策とユダヤ人政策に関するブロシャート説について

内容説明

ナチスの世界観とは何か。1933年の政権獲得後、それをどのように具体化していったのか。教育、労働、刑罰、婚姻、人種政策などをトータルに検証する。

目次

合法革命
血の基本原理に立脚した世界支配への意思
戦いの第二段階としての民族共同体の建設
運命共同体の建設
運命共同体から種共同体へ
種共同体の建設
補論 空間政策とユダヤ人政策に関するブロシャート説について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ティス@考える豚

2
ナチスドイツに関するまとめ。海外の研究書を訳すのでなく、日本人が海外文献を引用しつつまとめている。そのため、訳書に比べれば飾るようなくどい形容詞や土地名、カタカナが少なく比較的読みやすい。2013/06/13

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