出版社内容情報
本書は,ナチスの世界観(=目標)が何であり,政権獲得後どのように具体化していったかを,教育,労働,刑罰,婚姻などに即してトータルに解明する。
ヒトラーは、やがて一切の躊躇いを捨て、ナチス運動の
「最終目標」 について語り始めた。「私の任務は、地球の
支配権をめぐる白人、アーリア人の最後の戦いを開始す
ることである。非アーリア人、有色人種、モンゴル人は
ボルシェヴィズムの下にこの支配権を握るために既に全
面的な戦いに立ち上がっている。本日の権力掌握により、
世界史上もっとも偉大なゲルマン人による人種革命が開
始されたのだ。それは、病的なもの、力が萎え、無価値
となったものの解体を目指す世界観が動き始めたという
ことである。この地球は人種戦争の〔勝利者に贈られる〕
持ち回りの優勝カップに他ならない。」
「プロローグ」 より
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【目次】
プロローグ
第1章 合法革命
1 ライヒ議会の解散・選挙
2 『全権授与法』の成立
3 合法革命の実行と完成
第2章 血の基本原理に立脚した世界支配への意志
1 闘争の目標
2 闘争的世界観
3 最終目標
4 空間構想と人種理論の結合
第3章 戦いの第二段階としての民族共同体の建設
1 民族の内面的堕落
2 民族とは何か
3 ドイツ民族統一のための戦い
第4章 運命共同体の建設Ⅰ
1 ナチズムとは世界観である
2 課題としての民族の精神的統一の再建
3 共同世界の溶解作業と強制的同質化
4 党による全体教育
5 青少年に対する教育
6 成人に対する教育
7 行進する縦隊としての民族共同体と
民族同胞の法的地位
第5章 運命共同体の建設Ⅱ
1 民族の敵に対する対内戦争
2 共同体と犯罪
3 共同体と刑罰
4 犯罪学的本性に対する人種生物学的闘争の推進
5 罪刑法定主義の否定
6 特別裁判所と民族裁判所
7 警察による予防的措置の執行
8 『共同体不適格者法』案
第6章 運命共同体から種共同体へ
第7章 種共同体の建設Ⅰ
1 婚姻の本質と目的
2 婚姻・出産の奨励と多子家族の保護
3 遺伝病者に対する断種と妊娠中絶
4 婚姻に対する指導と管理
5 保健衛生制度の統一化
6 戦時における人種衛生の展開
第8章 種共同体の建設Ⅱ
1 課題としてのドイツ民族の人種改良
2 反ユダヤ主義
3 ユダヤ人商店のボイコットからユダヤ人立法へ
4 クリスタルナハト
5 ユダヤ人殲滅の予言
6 国外移住と強制移送
7 二重の戦争
8 最終解決の実行
9 最終目標としての北方人種化
エピローグ
補 論 空間政策とユダヤ人政策に関するブロシャート説について
内容説明
ナチスの世界観とは何か。1933年の政権獲得後、それをどのように具体化していったのか。教育、労働、刑罰、婚姻、人種政策などをトータルに検証する。
目次
合法革命
血の基本原理に立脚した世界支配への意思
戦いの第二段階としての民族共同体の建設
運命共同体の建設
運命共同体から種共同体へ
種共同体の建設
補論 空間政策とユダヤ人政策に関するブロシャート説について
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 決定版 一生使えるAmazon輸入ビジ…
-
- 和書
- イヌのホンネ 小学館新書