出版社内容情報
事実に反する仮定を使って何事かを述べるとき、私たちは何を意味しているのか。可能世界論によって論理的意味論を与えた画期的名著。
この現実世界と同じように他の可能世界も実際に具体的に存在し、現実世界は無数に存在する可能世界のうちの単なる一つにすぎないとする様相実在論を唱えて論議を巻き起こし、広範な分野に影響を与えたルイス。本書は可能世界論の拡張によって反事実的条件法を分析したルイスの代表作である。分析哲学を学ぶすべての研究者必携の古典!
[関連書]
柏端・青山・谷川編訳 『現代形而上学論文集』(双書現代哲学2、勁草書房刊) ほか
まえがき
謝 辞
第1章 反事実的条件法の分析
1.1 導入部
1.2 厳密条件文
1.3 可変的厳密条件文
1.4 限界仮定
1.5 可推量反事実的条件文と外部様相
1.6 不可能な前件
1.7 真な前件
1.8 反事実的条件文の誤謬
1.9 潜在性
第2章 再定式化
2.1 多種様相
2.2 命題量化
2.3 比較可能な類似性
2.4 類似性測定
2.5 比較可能な可能性
2.6 適合性
2.7 選択関数
2.8 選択演算子
第3章 比 較
3.1 メタ言語理論――暗黙の前提
3.2 メタ言語理論――事実的前提
3.3 メタ言語理論――自然法則
3.4 スタルネイカーの理論
第4章 基 礎
4.1 可能世界
4.2 類似性
第5章 類 比
5.1 仮言的義務
5.2 「次に__とき」と「前に__とき」
5.3 文脈的確定記述
第6章 論理
6.1 完全性に関する結果
6.2 決定可能性に関する結果
6.3 導出様相論理
付録 関連するデイヴィッド・ルイスの作品
原注
訳注
哲学だって進歩する――訳者解説
人名索引
事項索引
内容説明
事実に反する仮定を使って何事かを述べるとき、私たちは何を意味しているのか。可能世界論によってこの問いに理論を与えた、全研究者必携の画期的名著。
目次
第1章 反事実的条件法の分析(導入部;厳密条件文 ほか)
第2章 再定式化(多種様相;命題量化 ほか)
第3章 比較(メタ言語理論―暗黙の前提;メタ言語理論―事実的前提 ほか)
第4章 基礎(可能世界;類似性)
第5章 類比(仮言的義務;「次に_とき」と「前に_とき」 ほか)
第6章 論理(完全性に関する結果;決定可能性に関する結果 ほか)
付録 関連するデイヴィッド・ルイスの作品
著者等紹介
ルイス,デイヴィッド[ルイス,デイヴィッド][Lewis,David]
1941年、オハイオ州生まれ。ハーヴァード大学で博士号取得後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校を経て、1970年よりプリンストン大学にて教鞭を取る。2001年没
吉満昭宏[ヨシミツアキヒロ]
1974年、鹿児島県生まれ。2007年、名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程後期満期退学。津看護専門学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimeta
roughfractus02
urza358
-
- 電子書籍
- 柔訳老子の言葉