出版社内容情報
心の状態を主として「ある種の行動を引き起こしそうなその人の状態」を捉え,それを脳の中枢神経系の状態に等置する。心と身体の関係をめぐる「心身問題」の面白さを堪能。
もっとも、私は心についてのこうした物理主義の真理性
を証明しようと企てるわけではない。本来、その証明は
科学、特に神経生理学に期待すべきなのである。ここで
試みるのはせいぜい、心と脳の同一性を否定するに足る
哲学的ないし論理的理由が存在しないことを示すだけで
ある。ジョン・ロックと同じように、私は自分の仕事を
消極的なものと考えている。科学の進歩が通ったと思し
き道跡に残された屑を片付ける下働き、とでもいった風
情である。 「序論」 より
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【目次】
序 論
Ⅰ 心の諸理論
第1章 心の理論の分類
第2章 二元論
第3章 心の非唯物論に共通する難点
第4章 行動主義
第5章 中枢状態説
Ⅱ 心の概念
第6章 意 志(その1)
第7章 知覚と信念
第8章 知覚と行動
第9章 第二性質
第10章 内 省
Ⅲ 心の本性
第11章 心的なものと物理的なものの同一視
内容説明
心を主として「ある種の行動を引き起こしそうなその人の状態」と捉え、それを脳の中枢神経系の状態に等置する。
目次
1 心の諸理論(心の理論の分類;二元論;心の非唯物論に共通する難点 ほか)
2 心の概念(意志;知覚と信念;知覚と行動 ほか)
3 心の本性(心的なものと物理的なものの同一視)
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