四角い光の連なりが

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  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104723065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

恋と作文に悩む九州の小学生も。夫を亡くしたおばあちゃんも。人気急上昇中の四国生まれの落語家も。東北に帰郷する激務のサラリーマンも、ポーランド育ちの関西人で熱狂的な阪神ファンも。ふとしたときに思い出す。笑ったこと、泣いたこと。恋したこと、さよならしたこと。そこにはいつも、列車があった―。読み終えたとき、きっとあなたはこう思う。明日からまたがんばろう。

著者等紹介

越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年東京生まれ。2004年、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作『ボーナス・トラック』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

142
久しぶりに読んだ越谷さん作品。四年ぶりくらいです。一時期ハマって集中的に読んでましたが、すっかりご無沙汰気味になってました。サラサラと流れるような文章は相変わらず読みやすく、ストレスもかからずスムーズに読了できます。「列車」をテーマに展開される5つの話はどれも何か懐かしさが溢れており、ココロが穏やかになれます。個人的にはポーランド人夫妻と関わる話が好きで、昨今のコロナ禍だとなかなか遭遇しにくい出来事なのかなと。ふとしたトキに人間、誰もがちょっとしたココロの拠り所をもっておくべきなんだろうなと感じました。2022/07/23

ままこ

109
人の温かさが心に沁みる電車をキーワードにした短編集。郷愁を誘うショートムービーを観てる様だった「やまびこ」とユーモアを交えながら少年の正直な気持ちを綴った「名島橋貨物列車クラブ」が良かった。タイトルと装丁の雰囲気も素敵。2020/02/01

ゆみねこ

91
鉄道がキーになる5つの物語。「やまびこ」「タイガースはとっても強いんだ」「二十歳のおばあちゃん」「名島橋貨物列車クラブ」「海を渡れば」、どこかしらなつかしく、とても温かい気持ちで読了。心が疲れたときに越谷さんの本は良い癒しになる。お薦めです♪2020/12/26

fwhd8325

91
私の贔屓にしている噺家さんの一人、入船亭遊京さんが、この中の作品に協力したという話を聞きました。最終章の「海を渡れば」です。思いのほか静かな物語だったので、遊京さんらしさが描かれているようでうれしく感じました。タイトルにある四角い光って何だろう。答えは見いだすことはできませんでしたが、それぞれの作品は単独の物語ですが、どこか奥底で共通している波のようなものを感じます。2020/06/15

紫綺

82
四角い光の連なり=列車だったんだ。意味深なタイトルの短編集。喜怒哀楽、悲喜交々、その土地土地の郷愁と共に、穏やかな気分になれる。「タイガースはとっても強いんだ」はダントツで面白かった!2019/12/06

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