出版社内容情報
脳は受動的なメカニズムではなく、自ら予測を行う仮説テスターだ。これまでの理解を刷新する、心のメカニズムの統合的新理論。
心は予測から生じ、予測によって形作られる。あなたの思考、知覚、感情は活発に予測を行い、仮説を検証する、たった一つの脳内メカニズムの表現に過ぎない。神経科学で存在感を増しつつあるこの新しい理論によって、心の様々な側面についての私たちの考え方が、今根底からくつがえる。
内容説明
あなたのすべての思考、知覚、判断は予測を巧みに行う、たった一つのメカニズムの表現に過ぎない。心のメカニズムの統合的新理論!
目次
イントロダクション
第1部 メカニズム(因果推論としての知覚;予測誤差最小化;予測誤差・文脈・精度;行為と予期される経験)
第2部 外界(結びつけは推論である;見ることは予測すること?;不安定な予測;驚きと誤表象)
第3部 心(精度・注意・意識;行為における知覚的統一;壊れやすい自然の鏡;予測する心の中へ)
結びにかえて 予測における心
著者等紹介
ホーヴィ,ヤコブ[ホーヴィ,ヤコブ] [Hohwy,Jakob]
概念的研究と実験的研究の両方に携わる哲学者。研究分野は知覚、神経科学、精神疾患の心の哲学。また、哲学的なアイデアを実験的に検証するために、神経科学者や精神科医と共同研究を行っている。基礎的な哲学のトレーニングをデンマークで行い、スコットランドのセント・アンドルーズ大学で修士号、オーストラリア国立大学で博士号を取得。現在はメルボルンのモナシュ大学哲学科教授として、Philosophy and Cognition Labを運営
佐藤亮司[サトウリョウジ]
1980年生まれ。モナシュ大学哲学科博士課程修了。博士(哲学・モナシュ大学)。名古屋外国語大学講師を経て、東京都立大学大学教育センター准教授
太田陽[オオタアキラ]
名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程満期退学。現在は名古屋大学大学院情報学研究科協力研究員。専門は認知科学の哲学、情動の理論
次田瞬[ツギタシュン]
1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。博士(文学)。現在は日本学術振興会特別研究員PD(名古屋大学大学院情報学研究科)
林禅之[ハヤシヨシユキ]
1985年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在は埼玉医科大学医学部(教養教育)助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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