• ポイントキャンペーン

記号と意味

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153701
  • NDC分類 801
  • Cコード C3010

出版社内容情報

記号は生活の道具であるだけでなく、世界と人間の関係を写す鏡である。記号、特に言語の意味とは何か、どのような関係の中で成立するのか。フランス系の記号論をべースに、記号・言語現象の諸相を切りとり、オリジナルな議論を展開する。

第1章「言葉の哲学」 
 言語の考察を人間の認識や生活、世界の構造とからめて行なう。
第2章「言葉と意味」 
 仏教の言語論をとりあげ、意外な新しさ、現代への批判点をとり出す。
第3章「シミュラークルと記号」
 仮象─現実の二元論を超え、現代的な概念装置を開発する。他

同著者 『ひとは自我の色眼鏡で世界を見る』『人間はなぜ自殺するか』(勁草書房)

序章   記号と言語
第一章 言葉の哲学
第二章 言葉と意味──仏教の言語論と現代記号学
第三章 シミュラークルと記号──ポストモダニズムの焦点
付論1 コンピュータ・シミュレーションの産物としてのシミュラークル
付論2 脳とコンピュータ
第四章 記号の多義性──コノテーション
付録 基礎資料
A 洞窟の隠喩──プラトン
B 「真の」世界と「仮象の」世界──ニーチェ
C 記号は差異の体系である──ソシュール
D 統合と連合──バルト
E デノテーションとコノテーション──バルト
F 選択・結合・音素──ヤコブソン
G 隠喩的方法と換喩的方法──ヤコブソン
H 意味の三角形──オグデンとリチャーズ
I 統辞論・意味論・実用論──モリス

あとがき
参考文献一覧

内容説明

コンピュータの登場に伴って生じた記号をめぐる状況の著しい変貌を踏まえ、記号問題を変化しない本質面と変化する現象面との緊張のうちに捉える。

目次

序章 記号と言語(記号はトロッコである;言語の諸機能)
第1章 言葉の哲学(言葉の三つの地平と存在の母胎;書記素の反復可能性―意味=差延説 ほか)
第2章 言葉と意味―仏教の言語論と現代記号学(仏教の言語論;仏教とデリダのグラマトロジー)
第3章 シミュラークルと記号―ポストモダニズムの焦点(「表象」図式とシミュラークル―ドゥルーズ;ハイパーリアルとしてのシミュラークル―ボードリヤール ほか)
第4章 記号の多義性―コノテーション(記号の所記と「意味」;デノテーションとコノテーション ほか)

著者等紹介

加藤茂[カトウシゲル]
1942年東京都に生まれる。1975年東京都立大学大学院博士課程(哲学)修了。現在、東京造形大学教授、明治大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。