レヴィナスの倫理―「顔」と形而上学のはざまで

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  • サイズ B6判/ページ数 273,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153503
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

出版社内容情報

現象学とユダヤ教教義学の双方に依拠しつつ、レヴィナスは独特の倫理学を築いた。本書はレヴィナスの倫理学が形をなした中期の著作「全体性と無限」(1961)と後期の「存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方へ」(1974)の二著を中心に読解を行なう。レヴィナスの鍵概念は「絶対的な他者性」である。通常の「私とあなた」といった関係を超えて迫る絶対的な他者性。それは何か、どんな意味があるのか。通常の倫理的な関係とどのように関わるのか。神学へと飛躍せず、あくまで哲学の地平にとどまりつつ、粘り強い思索が展開され

目次

Ⅰ 「顔」と形而上学―『全体性と無限』

第1章  「顔」―輪郭の描写

 1 顔
 2 無限の責任

第2章 「選び」

 1 選び
 2 歴史の裁きと神の裁き
 3 証示不可能性(方法的考察)

第3章 「同」と「他」

 1 同と他
 2 享受
 3 所有と労働
 4 顔と他
 5 絶対他の条件
 6 「絶対他」のもう一つの定義
 7 まとめ

第4章 デリダの批判―「暴力と形而上学」

第5章 「教え」―倫理と学

 1 ことばと他者
 2 教え
 3 倫理と学問
 4 学問は顔の倫理を前提するか

第6章 「他」の言表―デリダの批判再び

Ⅱ 方法の先鋭化―『存在の彼方へ』

第7章 「他」を語ることの困難―『存在の彼方へ』に向けて

第8章 絶対他把握の方法的問題

 1 語ることと語られたこと
 2 他を語る方法

第9章 「感受性」と「語ること」

 1 感受性
 2 言語と存在者
 3 隔時性
 4 他者の感覚可能性
 5 強迫
 6 神の選び

第10章 「顔」から「正義」へ

 1 第三者から正義へ
 2 顔からの正義の正当化
 3 正義論の再構築

第11章 レヴィナスへの批判と顔の倫理学の可能性

 1 第三の道の模索
 2 受容
 3 ケアの自己肯定性
 4 正義とコア
 5 結論


あとがき
文献一覧
人名索引/事項索引 

内容説明

「無限責任」を事象に即して解く。レヴィナスの中心的な問題点に批判を加え、合せて積極的な主張を再構成する。

目次

1 「顔」と形而上学―『全体性と無限』(「顔」―輪郭の描写;「選び」;「同」と「他」;デリダの批判―「暴力と形而上学」;「教え」―倫理と学;「他」の言表―デリダの批判再び)
2 方法の先鋭化―『存在の彼方へ』(「他」を語ることの困難―『存在の彼方へ』に向けて;絶対他把握の方法的問題;「感受性」と「語ること」;「顔」から「正義」へ;レヴィナスへの批判と顔の倫理学の可能性)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

t78h1

1
私と他者は同じものとして考えることはできない。これはレヴィナスの理論にとって重要な非対称性である。レヴィナスの倫理を扱っている本書は、介護についても記述があるので福祉に携わる方などにも是非読んでほしい。2010/10/31

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