女性状無意識(テクノガイネーシス)―女性SF論序説

女性状無意識(テクノガイネーシス)―女性SF論序説

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 283,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326152896
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C3010

出版社内容情報

来たるべき女性論!〈ハイテク時代の女性状無意識〉というキー概念で,母‐娘関係,両性具有,ハイテク時代の女性性を考察。フェミニズムの最先端として女性SFを論じる。

【目次】

Introduction:女性SF論序説
   フェミニズム理論と女性SF/サイボーグフェミニズムからフェミニ
   スト・ファビュレーションへ/ハイテク時代の女性状無意識<テクノ
   ガイネーシス>

Ⅰ セクシュアリティ

Chapter1: 母と娘
   母娘の肖像   タニス・リー『銀色の恋人』を読む/鏡像Ⅰ:母/娘/ 鏡像Ⅱ:人/
   ロボット/鏡像Ⅲ:乱反射/鏡像Ⅳ: 反転
Chapter2: 出産(リプロダクション)    接続された出産
   ふたつの神話を.../リプロダクション/前哨の函/接続された女/
   ネットワーク・ゴースト/ティプトリーは二度死ぬ/母/娘/胎児/
   リプロダクション:出産
Chapter3: 女性性器
   ヴァギナ状エイリアンの詩学
   世紀末/性器末の娘たち/父性保持者の功罪/盗まれたフラッシュ/
   女性性器をとりもどせ!/テッセツのサイボーグ宣言/フェミニズム
   SFからポスト・フェミニズムSFへ

Ⅱ 他者たち

Chapter4: サルSF、あるいは霊長類的フェミニズム
   アイちゃん・イン・ザ・スカイ
   最初の問題/捕獲されたアマゾネス/姫君の物語/男と女とサル/
   サルSF①:男=サル/サルSF②:進化論誤読/サルSF③:サル
   と女性/サルSF④:サル人間化/サルをめぐる支配的言説/サルSF
   ⑤:サルのサイボーグ進化論
Chapter5: 両性具有
   父権制下の両性具有
   『闇の左手』の軌跡/アンドロギュノスのアイロニー/ゲセンをめぐ
   る冒険/自走する「ケメルの誓い」/絆の召喚/パニック・セックス
   パニック・ジェンダー
Chapter6: ブラック・フェミニズム
   ラップ・アポクリファ
   エイリアンお産革命/オアンカリの生体経済/新・リリス伝説/サイ
   ボーグ・ラップ

Ⅲ 女性的なもの(ガイネーシス)

Chapter7: エコ・フェミニズムSF
   言語宇宙のゴーレム
   グリーンSFの興亡/ユダヤ民族/ゴーレム伝説/空白の『ニューロ
   マンサー』/ティクヴァの2059/プラハ1600/メタファーはおしみ
   なく奪う
Chapter8: ベジタリアン・フェミニズムSF

   バナナメートの懺悔
   セクハラ男の末路/改稿された作品の記録/肉食の政治学/美味し
   いフェミニズム/フェミニスト・カニバリズム/自走する味覚言語
Chapter9: ガイネーシス
   テクノガイネーシス
   キャプテン・カークは翼の夢を見るか?/K/Sフィクション批評史
   序説/K/Sフィクション降臨!/テクストの略奪愛/日米「やおい
   カルチャー」/アヴァン・ポルノの修辞学/テクノガイネーシス/
   『ヘルメテック』解題/零度のセクシュアリティ/セクシュアリティ
   増幅装置/誘惑するビッチ・マザー
Epilogue     

内容説明

〈ハイテク時代の女性状無意識Techno‐gynesis〉を独自のキー概念として、母娘関係、両性具有、サルSF、人肉美食、サイボーグ・ラップ、やおいカルチャー等を論究。女性SFにフェミニズム文化論の最先端を洞察する。来たるべき女性論。

目次

女性SF論序説
1 セクシュアリティ(母娘の肖像;接続された出産;ヴァギナ状エイリアンの詩学)
2 他者たち(アイちゃん・イン・ザ・スカイ;父権制下の両性具有;ラップアポクリファ)
3 女性的なもの〈ガイネーシス〉(言語宇宙のゴーレム;バナナミートの懴悔;テクノガイネーシス)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らむり

19
サイエンスフィクションの中の「性」についての論説です。論調がちょっと堅めなのですが、グロとかホラーもあり、そういうのが好きな人もそこそこ楽しめると思います。2013/01/04

ろびん

3
ジェンダーSFは嫌いではないけれど、流石に穿ち過ぎでは。2019/12/07

坂口衣美(エミ)

2
紀伊国屋で「在庫僅少本」の帯がかかっていたのでつい?購入。取り上げられている小説で既読なのは「闇の左手」「ニューロマンサー」のみ。もとネタの小説読みたいわ…。「自然=女性」という考え方はイタコとかケガレ観とかにもつながるのか?「出産恐怖」というのは面白い。ヴァギナデンタータと似たような感じか。女性性器に対する恐怖といいのはグレートマザーなのかな?支配される恐怖というのがあるかもなあ。自然はコントロールできないしな。うむー、面白い本でした。2013/10/24

源次/びめいだー

1
1994年日本SF大賞。良かったです。2025/05/27

虫太

1
エイリアンベッドフェローズで反省してル・グウィンとかいくつか予習して読んだので楽しめた。読み出すと止まらん。2013/07/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/523868
  • ご注意事項

最近チェックした商品