出版社内容情報
宗教はなぜ多くの物語を必要とするのか。物語はいかなる力をもち,宗教はそれをどのように活用してきたのか。宗教を構築する物語構造を,宗教学,人類学を駆使して解く。
目次
Ⅰ 物語論の可能性
1 社会経験としての物語
Ⅱ 神話・物語・歴史
2 日本神話とレヴィ=ストロース
3 神話から物語へ―物語の始原へ
4 神話から歴史へ―ナショナリズムの起源を求めて
Ⅲ 天皇制の象徴と物語
5 宗教人類学の観点から見た古代天皇制
6 天皇制のシンボリズムを読み解く
Ⅳ 宗教史のなかこ語り
7 仮面と憑依/あるいは語る<私>の出現
8 生業の宗教から憑依の宗教へ―物語アフリカ宗教研究史
あとがき
索引
内容説明
なぜ宗教はかくも多くの物語を必要とするのか?物語は如何なる力をもち、宗教はそれをどのように活用してきたのか?宗教なるものの謎に挑む。
目次
1 物語論の可能性(社会的経験としての物語)
2 神話・物語・歴史(日本神話とレヴィ・ストロース;神話から物語へ―物語の始原へ;神話から歴史へ―ナショナリズムの起源を求めて)
3 天皇制の象徴と物語(宗教人類学の観点から見た古代天皇制;天皇制のシンボリズムを読み解く)
4 宗教史のなかの語り(仮面と憑依 あるいは語る〈私〉の出現;生業の宗教から憑依の宗教へ―物語アフリカ宗教研究史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
4
副題に興味を持って読み始めたのだが、当てが外れた感じ。目次を見て多少は予想していたのだけど、文化人類学には最近余り興味がない上に、日本の記紀神話その他に興味がないので、前半はひたすら辛かった。仕方がないのでその部分は速読したが、後半における未開文化と西欧の個人主義的文化の相違に関する議論は大変刺激的で興味深かった。やはり古代人は西洋的な自我は持っていなかったようだなと納得できる。本書執筆以後に著書をたくさん出しているようなので、ちょっと苦手意識はあるものの、それらも折を見て読んでみたい。2015/01/17
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