出版社内容情報
〈私〉の存在に対する驚きから出発し,思索を深めている著者の論文集。伝統的に他我問題,人格の同一性などと呼ばれる問題群が徹底的に考え抜かれる。
〈私〉をめぐって深まりつつ
繰り返される思索は、
隣人をもたない〈魂〉に到達した。
・・・・・・他者とは、いつもつねに、隣人を持たない
ものの隣人である。それは、決して到達すること
のできない、根本的に異質な、もう一つの世界
(の原点)であり、理解しあうことも、助けあ
うことも、ついには不可能な、無限の距離をへ
だてた、あまりにも遠い隣人なのである。
〈魂〉に対する態度とは、それゆえ、それに向
かって態度をとることができないものに対する
愛や共感や理解を超えた態度なのであった。
「〈魂〉に対する態度」
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【目 次】
Ⅰ
1 ポスト〈道徳〉的文化の展望
-ニーチェ的解釈学とその帰結(1)-
2 哲学の極限
-ニーチェ的解釈学とその帰結(2)-
3 規範の基礎
-「べき」 の生成論の立場から-
4 質疑応答(Ⅰ)
Ⅱ
1 ヴィトゲンシュタインの〈感覚〉と
クリプキの〈事実〉
2 教えることのパラドックス
-「学校文化と生徒人格」 序説-
3 世界宗教の外部へ
-柄谷行人『探求』批判-
4 醒めることを禁じられた夢
-「デリダ VS フーコー」 への1つの視点-
5 質疑応答(Ⅱ)
Ⅲ
1 〈私〉の存在
2 「私」 の同一性と〈私〉の同一性
3 魂に対する態度
-他人と他者の存在論的差異について-
4 〈魂〉に対する態度
5 質疑応答(Ⅲ)
内容説明
〈私〉をめぐって深まりつつ繰り返される思索は、隣人をもたない〈魂〉に到達した。思想の場所を解体していく哲学の悦び。
目次
ポスト〈道徳〉的文化の展望
哲学の極限
規範の基礎―「べき」の生成論の立場から
ヴィトゲンシュタインの〈感覚〉とクリプキの〈事実〉
教えることのパラドックス―「学校文化と生徒人格」序説
世界宗教の外部へ―柄谷行人『探究』批判
醒めることを禁じられた夢―「デリダVSフーコー」への一つの視点
〈私〉の存在
「私」の同一性と〈私〉の同一性
魂に対する態度―他人と他者の存在論的差異について
〈魂〉に対する態度
質疑応答
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