出版社内容情報
明治の先覚中江兆民の遺児であり,かつて中国の古都北京にその生涯を送ったユニークな日本人中江丑吉の類いまれな人間像。その人と思想を絶妙の文章で描いた。
目次
序にかえて=加藤惟孝教授に聞く
<たぐいまれな一つの個性=中江丑吉のこと>
Ⅰ 「自覚した大衆」の道―中江丑吉の人と生活
1 戦時の中江丑吉
2 知識と生活
3 兆民の子
4 或る日常生活
5 死の日々
Ⅱ 「老北京」の横顔―中江丑吉の市井の交友
1 北京の友達―昭和12年の北京にて
2 賢者と珍品―鈴江信一との交友
Ⅲ 折々の印象―中江丑吉の回想の断片
1 稽古の思い出
2 講談について
3 長与善郎との半日
4 『中江丑吉書簡集』に寄せて
5 中江丑吉と新聞
6 兆民の娘
Ⅳ 友人たちへの書簡から―中江丑吉のことども
Ⅴ 中江丑吉年譜
編者あとがき
初出一覧
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- 和書
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