bibliotheca hermetica叢書<br> 錬金術の秘密―再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」

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錬金術の秘密―再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」

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  • サイズ A5判/ページ数 344p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326148301
  • NDC分類 430.2
  • Cコード C3310

出版社内容情報

錬金術はどういう歴史をたどってきたのか? 実験室では何が行われていたのか? 理論と実践の両面から解きあかす錬金術の本当の姿。

bibliotheca hermetica 叢書の発刊によせて



プロローグ──錬金術とはなにか



第一章 起源──ギリシア・エジプトの「ケメイア」

 1 はじめに

 2 技術的な文献──パピルスと偽デモクリトス

 3 錬金術の誕生

 4 パノポリスのゾシモス

 5 末期アレクサンドリアとビザンツ世界



第二章 成長──アラビアの「アル・キミア」

 1 はじめに

 2 ギリシアからアラビアへの知識の伝搬

 3 ヘルメスとエメラルド板

 4 ジャービルとジャービル文書

 5 金属の「水銀・硫黄」の理論

 6 ジャービルの金属変成剤──アリストテレス、ガレノス、ピュタゴラス

 7 錬金術の秘匿性と秘伝伝授

 8 『賢者たちの討論会』とアル・ラージーの『秘密の書』

 9 イブン・シーナーと金属変成の批判



第三章 成熟──中世ヨーロッパの「アルケミア」

 1 はじめに

 2 ヨーロッパにおける処方集

 3 ヨーロッパにおける錬金術の興隆と「ゲベル」

 4 論争を巻きおこす錬金術

 5 中世ヨーロッパの錬金術における秘密主義と神学

 6 錬金術と医学

 7 偽ルルスと幻の十字軍

 8 さらなる新しい展開─精華集とエンブレム的な図像



第四章 再定義、再生、そして再解釈──一八世紀から現代まで

 1 はじめに

 2 クリソペアの消失

 3 錬金術と啓蒙主義

 4 一九世紀における錬金術

 5 自己変容の錬金術─アトウッド、ヒッチコック、ヴィクトリア朝のオカルト主義

 6 幻覚と投影──心理生物学的な見解

 7 一六・一七世紀への帰還



第五章 黄金期──初期近代における「キミア」の実践

 1 はじめに

 2 基礎─金属とその変成

 3 金属変成──「個別剤」と奇妙な金属

 4 賢者の石を調整する──教えをうける

 5 賢者の石を調整する──原料の選択

 6 賢者の石を調整する──女性の仕事と子供の遊び

 7 賢者の石の作用を説明する

 8 キミア的な医学、パラケルスス、そしてパラケルスス主義

 9 その他の野心的なキミアの計画



第六章 秘密のヴェールを?ぐ

 1 はじめに

 2 不可能な実験結果なのか──ケミアトリアの場合

 3 隠された知識を解読する──クリソペアの場合

 4 クリソペアの主張の源泉

 5 自身の金を育てる──スターキーと賢者の木

 6 賢者の石が存在する証拠



第七章 キミアの広大な世界

 1 はじめに

 2 知的文化におけるキミアの曖昧な地位

 3 文学と芸術におけるキミア

 4 演劇におけるキミア

 5 詩におけるキミア

 6 「偽キミスト」の肖像

 7 キミアと宗教

 8 「神の賜物」としてのキミア



エピローグ

謝辞

高貴なる技、錬金術、あるいはキミアの探究──解題にかえて(ヒロ・ヒライ)

口絵・図版一覧

文献一覧

索引

ローレンス・M・プリンチーペ[ローレンス プリンチーペ]
著・文・その他

ヒロ・ヒライ[ヒロ ヒライ]
翻訳

内容説明

錬金術の基礎にある化学・医薬的な技術と発展の過程、そして詐欺や魔術と誤解・断罪された経緯、暗号化されたテクストの読解、錬金術師たちの社会的な評価、文学や演劇、宗教との関係、背景となる自然観や人間観から、「高貴なる技」が科学史と文化史に占める重要な地位を示す。また再現実験から、その実像を炙りだす。

目次

プロローグ―錬金術とはなにか
第1章 起源―ギリシア・エジプトの「ケメイア」
第2章 成長―アラビアの「アル・キミア」
第3章 成熟―中世ヨーロッパの「アルケミア」
第4章 再定義、再生、そして再解釈―一八世紀から現代まで
第5章 黄金期―初期近代における「キミア」の実践
第6章 秘密のヴェールを剥ぐ
第7章 キミアの広大な世界
エピローグ

著者等紹介

プリンチーペ,ローレンス・M.[プリンチーペ,ローレンスM.] [Principe,Lawrence M.]
ジョンズ・ホプキンズ大学シングルトン前近代ヨーロッパ研究所所長、科学史教授、化学教授。アメリカを代表する科学史家。1988年にインディアナ大学にて化学、1996年にジョンズ・ホプキンズ大学にて科学史の博士号を取得

ヒロ・ヒライ[ヒロヒライ]
ルネサンス思想史。Early Science and Medicine誌学術顧問。1999年より学術ウェブ・サイトbibliotheca hermetica(略称BH)を主宰。同年にフランスのリール第三大学にて哲学・科学史の博士号を取得。欧米各国の研究機関で研究員を歴任。現在、オランダ・ナイメーヘン大学研究員。2012年に第九回日本学術振興会賞を受賞。2013年よりBH叢書の編集主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

5
紀元後300年前後アレクサンドリアでの起源に始まり、アラビアでの受容から、中世ヨーロッパでの変容、そして18世紀から現在までの様々な「科学的」批判の誤解を糺し、そして黄金期である初期近代を詳しく論じる。「キミア」という、化学と魔術に分離しない錬金術の有様を、再現実験とテクストの象徴的表現の詳細な解読を通して歴史的に浮かび上がらせてていく。当時の思想と現代の科学の両方を用いた分析の立体的な解読作業がすごく面白い。2018/11/23

evifrei

3
錬金術の理論と実践について概説した書籍。歴史に沿って展開されるので、掴み易く理解しやすい。デカルトで興味を持った錬金術だが、(本書ではデカルトは登場しないものの)各所に著名な哲学者が登場する所も面白い。錬金術が哲学の隣人たる所以からであろうが、初期はアリストテレス哲学や新プラトン主義に理論的根拠を見出だしていた点などは、小さな驚きをもった。現在では否定的に扱われる賢者の石が錬金術の黄金期以来信じられてきた理由は、当時の科学観と一致し目撃情報がある以上消極的に捉える理由がないと考えられていた模様。科学的だ。2019/09/17

オフィス派の宇宙図

3
不純物や使っている容器といったものに着目して実験すると、錬金術の記述が現象を正確に表していることがわかる。2019/05/19

takao

2
ふむ2024/01/10

ちり

2
“賢者の石や金属変成といった批判がむけられやすい部分には、「錬金術」と言うレッテルが貼られる。皮肉なことに、賢者の石の探求で発展した多くの考えや操作は、有益とみなされて化学の一部とされる。錬金術師たちは嘲笑とともに断罪されるが、物質の本性と構成を分析し、変成を探求すると言う彼らの数世紀にわたる活動は化学に吸収されて存続する”2018/11/08

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