出版社内容情報
「帝国圏」を有機的に位置づけ動員した科学と資源利?のネットワークとは。「帝国の自然」に現代日本の森林利用と保全の源流をみる。
現代日本における森林の利用と保全をめぐる思想と実践は、明治後期からアジア太平洋戦争期にかけて海外植民地や支配地を含む「帝国の自然」の保護と動員の歴史を通じて形成された。日本本土から東南アジアにわたる日本帝国における森林資源の保護と動員の思想・実践の検討を通じ、現代日本の森林利用と保全の源流を明らかにする。
内容説明
現代日本における森林の利用と保全をめぐる思想と実践は、明治後期からアジア太平洋戦争期にかけて海外植民地や支配地を含む「帝国の自然」の保護と動員の歴史を通じて形成された。日本本土から東南アジアにわたる日本帝国における森林資源の保護と動員の思想・実践の検討を通じ、現代日本の森林利用と保全の源流を明らかにする。
目次
なぜ日本帝国の森林なのか
第1部 帝国林業の全体像(日本帝国の森林管理―統計資料を用いた数量的な把握から;土地被覆からみた日本帝国;日本帝国における森林と緑化)
第2部 日本帝国の植民地・支配地における森林の開発と保護(北海道・樺太と帝国林業―排除から協力へ;満洲国における帝国林業について;朝鮮における帝国林業と地元住民;台湾と帝国林業―造林・樟脳・科学的林業;南方森林資源開発と帝国林業)
日本の「帝国林業」とは何だったのか
著者等紹介
中島弘二[ナカシマコウジ]
1989年九州大学大学院博士課程文学研究科地理学専攻中退、博士(文学)。大分大学助手、講師を経て1998年より金沢大学文学部助教授、人間科学系准教授、教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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