出版社内容情報
日本外交の新地平を切り拓くためには何が必要か。ウクライナ戦争、アメリカのアフガニスタン撤退、中国の一帯一路。影響圏拡大をめぐって大国がせめぎ合うユーラシア。劇的に変化する国際環境の中で日本が採るべき道とは。第一線で活躍する有識者が日本外交の課題を論じる。
序論──多極時代の「見識外交」 渡邊啓貴
第Ⅰ部
第一章 ロシアのウクライナ侵攻を考える──国際社会に与えた衝撃と今後の課題 シンポジウム①
〈司会〉渡邊啓貴
今井宏平、宇山智彦、杉田弘毅、廣瀬陽子、松嵜英也、オフルィズコ・ヴォロディミル
第二章 国際社会とアフガニスタンの関係の正常化 シンポジウム②
〈司会〉渡邊啓貴
山本忠通、ナーディル・ナデリー、ヴィーガウダス・ウシャーツカス、アハメド・ラシッド
第三章 感情とイメージの地政学
──ロシア・ウクライナ紛争とアフガニスタン情勢に寄せて 宇山智彦
第四章 「ユーラシア外交」という日本の選択 高畑洋平
第Ⅱ部
第五章 「ポスト米国」のユーラシア・ダイナミズム 杉田弘毅
第六章 ユーラシアの地政学的変化と中国 三船恵美
第七章 「ユーラシア大国」ロシアの軍事戦略 小泉悠
第八章 ヨーロッパの「グローバル戦略」の中のユーラシア外交 渡邊啓貴
第九章 大国外交を多面化するインド 広瀬公巳
第一〇章 南コーカサスと「狭間の地政学」 廣瀬陽子
第一一章 ユーラシアに対するトルコの外交戦略二・〇──機は熟したのか?
今井宏平
第Ⅲ部
第一二章 サイバーグレートゲームと二つのハートランド 土屋大洋
第一三章 ユーラシア・ダイナミズムと保健協力 詫摩佳代
第一四章 資源地政学からみたユーラシア 宮脇昇
あとがき 渡辺まゆ
内容説明
日本外交の新地平を切り拓くためには、何が必要か。ウクライナ戦争、アメリカのアフガニスタン撤退、中国の一帯一路。影響圏拡大をめぐって大国がせめぎ合うユーラシア。劇的に変化する国際環境の中で日本が採るべき道とは。第一線で活躍する有識者がその課題を論じる。
目次
序論―多極時代の「親米自立」
第1部(ロシアのウクライナ侵攻を考える―国際社会に与えた衝撃と今後の課題 シンポジウム1;国際社会とアフガニスタンの関係の正常化 シンポジウム2;感情とイメージの地政学―ロシア・ウクライナ紛争とアフガニスタン情勢に寄せて;「ユーラシア外交」という日本の選択)
第2部(「ポスト米国」のユーラシア・ダイナミズム;ユーラシアの地政学的変化と中国;「ユーラシア大国」ロシアの軍事戦略;ヨーロッパの「グローバル戦略」の中のユーラシア外交;大国外交を多面化するインド;南コーカサスと「狭間の地政学」;ユーラシアに対するトルコの外交戦略2.0―機は熟したのか?)
第3部(サイバーグレートゲームと二つのハートランド;ユーラシア・ダイナミズムと保健協力;資源地政学からみたユーラシア)
著者等紹介
渡邊啓貴[ワタナベヒロタカ]
1954年生まれ。日本国際フォーラム理事・上席研究員、帝京大学教授、東京外国語大学名誉教授、国際歴史学会議理事。専門は国際関係論、フランス外交史。東京外国語大学国際関係研究所所長等を経て現職。高等研究大学院(パリ)、ジョージ・ワシントン大学シグール・アジア研究センター客員教授、『外交』編集委員長、グローバル・ガバナンス学会会長、在仏日本国大使館広報文化担当公使等を歴任。1992年『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)で渋沢クローデル賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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