出版社内容情報
広大な知の裾野に咲き誇るローティの哲学。アメリカの知性は、われわれに何を託して逝ったのか。選りすぐりの重要論文に解題を付す。
編訳者まえがき
第1章 ヴィトゲンシュタイン・ハイデッガー・言語の物象化(一九八九年)
【解題】
認識論的転回と言語論的転回
言語論的転回─前期ヴィトゲンシュタインと後期ヴィトゲンシュタイン
「神秘的なもの」
ハイデッガー─前期と後期
現実からの逃避に抗して
前期ヴィトゲンシュタインが気づいていたこと
【本文】
第2章 合理性と文化的差異(一九九一年)
【解題】
三つの合理性
文化についての三つの考え方
西洋至上主義と、虐げられたものの賛美の、いずれをも超えて
デューイの視点と問題提起
「進化論的、テクノクラシー的プラグマティズム」か「超越の理論」か
【本文】
第3章 亡霊が知識人に取り憑いている─デリダのマルクス論(一九九五年)
【解題】
ローティの両親
改良主義的左翼
マルクス主義と、デリダに対して
【本文】
第4章 分析哲学と会話哲学(二〇〇三年)
【解題】
分析哲学と大陸哲学
「概念分析」といった活動は存在するのか
文化政治─「哲学者が正しく捉えることのできるものが存在するか」再説
【本文】
第5章 反聖職権主義と無神論(二〇〇三年)
【解題】
ローティと宗教
ヴァッティモの「弱い」思考を手掛かりに
【本文】
第6章 プラグマティズムとロマン主義(二〇〇七年)
【解題】
ローティとロマン主義
ローティと西洋哲学史
【本文】
第7章 知的自伝(二〇〇七年)
【解題】
【本文】
編訳者あとがき
出典一覧
事項索引
人名索引
リチャード・ローティ[リチャード ローティ]
著・文・その他
冨田 恭彦[トミダ ヤスヒコ]
編集
内容説明
アメリカの知性は、われわれに何を託して逝ったのか。選りすぐりの重要論文に解題を付す。広大な知の裾野に咲き誇るローティの哲学。
目次
第1章 ヴィトゲンシュタイン・ハイデッガー・言語の物象化(一九八九年)
第2章 合理性と文化的差異(一九九一年)
第3章 亡霊が知識人に取り憑いている―デリダのマルクス論(一九九五年)
第4章 分析哲学と会話哲学(二〇〇三年)
第5章 反聖職権主義と無神論(二〇〇三年)
第6章 プラグマティズムとロマン主義(二〇〇七年)
第7章 知的自伝(二〇〇七年)
著者等紹介
ローティ,リチャード[ローティ,リチャード] [Rorty,Richard]
1931年ニューヨーク生まれ。1949年、17歳でシカゴ大学を卒業、同大学で修士号を取得したあと、イェール大学で博士号取得。兵役ののち、ウェルズリー・カレッジを経て1961年からプリンストン大学助教授、准教授、教授。1982年にバージニア大学に移り、1998年まで同大学University Professor of the Humanitiesを務め、1998年から2005年までスタンフォード大学比較文学教授を務める。2007年に膵臓がんで死去
冨田恭彦[トミダヤスヒコ]
1952年香川県生まれ。京都大学卒。博士(文学)。1981年京都教育大学助教授。京都大学教養部助教授、ハーバード大学客員研究員等を経て、2017年まで京都大学総合人間学部教授、大学院人間・環境学研究科教授。元総合人間学部長、人間・環境学研究科長。現在、京都大学名誉教授、同志社大学嘱託講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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