内容説明
初学者のための新しい中国思想史。夏王朝から中華人民共和国まで、時代ごとの中国思想の特質を平易に解説。過去の中国に学び、現代中国を知る。
目次
第1部 古典形成の時代(伝説から思想史へ―夏・殷・西周;掲げる理想、とびかう言説―春秋・戦国;国家統一のための政治思想―秦・前漢;出土資料研究の影響)
第2部 古典解釈の時代(経学の隆盛と正しさの希求―新・後漢;新しい人間観と世界観―魏・晋・南北朝;三教の交渉―隋・唐;印刷技術と水路交通網の恩恵―北宋・南宋 ほか)
第3部 古典再評価の時代(儒教のない世界をもとめて―中華民国;失脚と復活―中華人民共和国)
著者等紹介
井ノ口哲也[イノクチテツヤ]
1971年兵庫県神戸市生まれ。1994年山口大学人文学部人文学科(中国哲学専攻)卒業。2003年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2006年博士(文学)(東京大学)。現在、東京学芸大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつき
4
『入門 中国思想史』読了。まえがきにある通り、初学者をおもな対象とした大学講座や市民講座に有用となるよう編まれたテキスト。夏王朝から記述がはじまるのは珍しっすね。考古学的考察からはじまり、現代における中国文化やその世界的受容および評価までをも内容に含む。ぎゅっと詰まったテキスト。2017/12/04
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
2
小西甚一『日本文学史』の中国版とでも言おうか。初学者のための中国思想史の入門書。東洋史の勉強を全くしていないことを反省し、さしあたり思想史を読んでみる。読み終わった跡で、一人で中国思想史の通史を描くって奇跡に近いなと気づく一冊。ただ、中国史の知識がないとふわっとした感じで終わってしまうので、これももう少し勉強が必要。2020/01/04
まや
1
読んでないけど授業終わったから一応読んだことにする。2019/07/12
有智 麻耶
0
夏王朝から中華人民共和国までの中国思想史を概説したテキスト。入門書ということで、個々の思想に踏み込むことは少なく、奥行きは無い。だが、あとがきにもある通り、一人の著者が書いた通史であるため、一貫した視点から中国思想史の流れをつかむことができる。なお、単に思想史を学ぶのであれば、四章、十一章は飛ばしても問題ない。個人的には、諸子百家についての概説(二章)と、清代(十章)が興味深かった。2016/12/27
ぺんぎん
0
三教の区別がある程度ついてから読むべきだったかも。2018/07/19
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