ベーシック・インカムの哲学―すべての人にリアルな自由を

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 494p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326101832
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C3010

内容説明

福祉(所得)と就労(労働)は本当に不可分なものだろうか。80年代後半からヨーロッパで高まりをみせるベーシック・インカム(BI)の論議に影響を与えた基本図書。

目次

第1章 資本主義、社会主義、そして自由
第2章 持続可能な最高水準のベーシック・インカム
第3章 非優越的多様性
第4章 資産としてのジョブ
第5章 搾取と実質的自由
第6章 資本主義は正当化されるか?

著者等紹介

パリース,フィリップ・ヴァン[パリース,フィリップヴァン][Parijs,Philippe Van]
1951年ベルギー・ブリュッセル生まれ。現在、ルーヴァン・カトリック大学経済・社会・政治学部教授。ハーヴァード大学哲学科客員教授。BIEN国際委員会座長

後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年生まれ。1998年一橋大学大学院経済学研究科理論経済学専攻博士課程修了。博士(経済学)。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授

齊藤拓[サイトウタク]
1978年生まれ。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

福祉(所得)と就労(労働)は本当に不可分なのだろうか。「万人のリアルな自由」という正義概念が、ベーシック・インカムを要求する。精緻に規範的論証を行う基本書。

80年代後半からヨーロッパで高まったベーシック・インカム(BI)論議に影響を与えた基本書。自己所有権に拘泥しすぎる者は真のリバタリアンでない。各人が「社会的財産」の一人当たりのシェア分を専有し、それを不断に最大化できる社会を求めてこそリバタリアンだ。政策論としてでなく、規範理論の視点からBIの発見的な正当化をめざす。
[関連書] トニー・フィッツパトリック 『自由と保障』(勁草書房刊)

目次
まえがき



第1章 資本主義,社会主義,そして自由
 プロローグ 
 1. 1 資本主義vs.社会主義 
 1. 2 自由な社会としての純粋社会主義 
 1. 3 自由な社会としての純粋資本主義 
 1. 4 個人主権と集合的主権 
 1. 5 何への自由か? 義務,自律性,潜在的欲求 
 1. 6 何からの自由か? 二つの強制概念 
 1. 7 形式的自由と実質的自由 
 1. 8 リアル・リバタリアニズム 

第2章 持続可能な最高水準のベーシック・インカム
 プロローグ 
 2. 1 ひとつのラディカルな提案 
 2. 2 無条件性と実質的自由 
 2. 3 持続可能性 
 2. 4 現金か,現物か? 
 2. 5 初期賦与か,定期給付か? 
 2. 6 実質的自由の尺度は何か? 
 2. 7 競争的な価格設定,機会費用,無羨望 
 2. 8 体制間での実質的自由の比較 
 付録:ベーシックインカム vs. 負の所得税 

第3章 非優越的多様性
 プロローグ
 3. 1 拡張されたオークション 
 3. 2 ピープ・ショーで働くこと,広場でデートすること 
 3. 3 無知のヴェール下での保険 
 3. 4 ドウォーキンに対する四つの異論 
 3. 5 アッカーマン提案の一般化 
 3. 6 不十分な再分配? 
 3. 7 諸他のオルタナティブな戦略 
 3. 8 過大な再分配? 
 付録1 ローマー対ドウォーキン 
 付録2 十分さ,ぜいたくさ,豊富さ,そして最低所得保証 
 付録3 非優越的多様性と無羨望

第4章 資産としてのジョブ
 プロローグ 
 4. 1 クレージー/レイジー問題 
 4. 2 ロールズ対ドウォーキン 
 4. 3 われわれの遺産は増やせるか? 
 4. 4 非-ワルラス的世界における平等な賦与 
 4. 5 ワークシェアリング,買収,稀少性の消失 
 4. 6 ジョブ・オークションから所得税へ 
 4. 7 一貫性のない提案? 才能の不平等に伴う雇用レント 
 4. 8 滑り坂? 働く権利から結婚する権利へ 
 付録 クレージー,レイジー,修正されたロールズ格差原理

第5章 搾取と実質的自由
 プロローグ 
 5. 1 他人の労働から利得を引き出すこと 
 5. 2 権力,贈与,フリーライド
 5. 3 ロック的搾取
 5. 4 創造者保持原理
 5. 5 ルター的搾取
 5. 6 努力に応じて各人に
 5. 7 ローマー的搾取
 5. 8 資産に基づく不平等

第6章 資本主義は正当化されるか?
 プロローグ
 6. 1 最適資本主義 vs. 最適社会主義
 6. 2 資本主義的な選好形成
 6. 3 市場の失敗と無用な活動
 6. 4 危機
 6. 5 失業予備軍
 6. 6 創造的破壊
 6. 7 人民主権
 6. 8 ペンギンの島には近づかない

 参考文献

 訳者解説

 訳者解説2

 人名索引

 事項索引