アリストテレスと形而上学の可能性―弁証術と自然哲学の相補的展開

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  • サイズ A5判/ページ数 443p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784326101375
  • NDC分類 131.4
  • Cコード C3010

出版社内容情報

アリストテレスは「万学の祖」と呼ばれるが、それは単に彼が世界のあらゆる事柄に関心をもったというに留まらない。彼の学問の区分は対象の相違に基づき、対象の相違はアプローチの違いをもたらす。自然学、形而上学、弁証術等が、こうして区別され集成されてくる。本書はアリストテレスの方法論のうち、後に論理学と呼ばれる分野(ロギコース)を中心にそれと補い合う「ピュシコース(自然学上)」「アナリュティコース(分析論上)」をとりあげ、アリストテレス哲学の土台部分の再構築を試みる。二千年に亙り西欧的な知の中核であり続けた頭脳との

序章 アリストテレス哲学における方法論
──ロギケー(形式言論構築術)の展開

Ⅰ弁証術

第二章 論理学の基礎技術
──三段論法の起源

第三章 本質
──その弁証術的な導入の文脈と意味

Ⅱ弁証術と自然哲学の架橋──因果論的展開

第四章 論証と定義──アカデメイアにおける探究論の文脈

Ⅲ自然哲学

第五章 目的論的自然観
──目的論的説明と機械論的説明の両立様式

第六章 魂──魂体の一性と存在論的差異

終章 形而上学の可能性
──現実態における「二重の指示」

あとがき
文献表
索引

目次

アリストテレス哲学における方法論―ロギケー(形式言論構築術)の展開
1 弁証術(論理学の基礎技術―三段論法の起源;本質―その弁証術的な導入の文脈と意味)
2 弁証術と自然哲学の架橋―因果論的展開(論証と定義―アカデメイアにおける探究論の文脈)
3 自然哲学(目的論的自然観―目的論的説明と機械論的説明の両立様式;魂―魂体の一性と存在論的差異)
形而上学の可能性―現実態における「二重の指示」

著者等紹介

千葉恵[チバケイ]
1955年宮城県古川市に生まれる。1977年慶応義塾大学法学部政治学科卒。1984年慶応義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。1990年オックスフォード大学哲学専攻博士課程修了(D.Phil.哲学博士)。現在、北海道大学大学院文学研究科助教授。研究領域はギリシア哲学、神学、分析哲学
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