西ネパールの憑依カルト―ポピュラー・ヒンドゥーイズムにおける不幸と紛争

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西ネパールの憑依カルト―ポピュラー・ヒンドゥーイズムにおける不幸と紛争

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  • サイズ A5判/ページ数 389,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326101306
  • NDC分類 387
  • Cコード C3014

出版社内容情報

西ネパールのカルナリ流域に固有の神々のうち、マスト神は人間界に介入し、ダミという霊媒のうえに顕現すると信じられている。本書は、調査をもとに、神々の介入の論理や人間による神格への接触のプロセスを明らかにする。ヒンドゥー社会のなかで神の介入は、科罰・苦行、浄化、神裁などの紛争解決手段として制度化されている。相続、かけおち、死、魔女などの具体的な問題について、神はどのようにたちあらわれ、どのように問題を解決していくのか。詳しい実地調査にもとづいて憑依カルトをポピュラー・ヒンドゥーイズムのなかに位置づけた。

内容説明

憑依し託宣するマスト神は、人々の不幸を救済し紛争も解決すると言われる。丹念な現地調査に基いて神と人との相互作用を活写。本書はブラーマンの村落でのフィールドワークをもとに、ブラーマンとしての価値を維持しながら、矛盾なく憑依カルトを実践する人々の視点を中心に置いて、紛争の解決に神の力を恃む法、不幸からの治癒を神に縋る法、その背景にある道徳秩序を維持する神の見える力への信仰を描き出している。

目次

1 課題と分析視角(ポピュラー・ヒンドゥーイズムにおける憑依カルトの位置づけ―西ネパールのマスト・カルトへの分析視角を求めて;西ネパールにおけるカスとブラーマン)
2 紛争(誘拐、駆け落ち、近親相姦;土地相続をめぐる争い)
3 不幸(横死者の霊を宥める;魔女信仰 ほか)
4 顕現する神(マスト神、信徒集団とダミ;マスト神の俗界への介入と巫儀―憑依と託宣の諸相)
5 隠れた神(女神とブラーマン;西ネパールの聖地巡礼 ほか)

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