出版社内容情報
(不明)
内容説明
宮本輝の小説には、日本中、そして世界中から選ばれた印象的な場所が、物語の展開に必然の舞台として設定されている。現実に存在する日常空間が、コネクティング・ドッツ、すなわち、いろんな「点」を作り、その「点」と「点」を結んでいく文学化の作業により、魅力的な文学空間へと変貌するのである。
目次
第11章 「花の降る午後」―神戸・異国情緒とレストラン
第12章 「愉楽の園」―バンコク・アジアという遠くて近い場所
第13章 「海岸列車」―城崎/鎧・山陰本線の空気
第14章 「ここに地終わり 海始まる」―ロカ岬・病気療養と希望
第15章 「彗星物語」―伊丹・留学生を含む家族とビーグル犬
第16章 「オレンジの壺」―パリ・フランスという憧れ
第17章 「朝の歓び」―ポジターノ・南イタリアの風
第18章 「にぎやかな天地」―滋賀/新宮/枕崎・発酵食品の匂いと味
第19章 「骸骨ビルの庭」―十三・食堂の味と三つの時間
第20章 「田園発 港行き自転車」―富山・再会の物語
附録 解説・書評・紹介
著者等紹介
真銅正宏[シンドウマサヒロ]
1962年、大阪府生まれ。博士(文学)(神戸大学)。神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)単位取得退学、徳島大学総合科学部助教授、同志社大学文学部教授等を経て、追手門学院大学教授。同大学学長・宮本輝ミュージアムプログラム・ディレクター。専攻は日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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