内容説明
コロナ禍でも懸命に働くエッセンシャル・ワーカーの今がわかる!
目次
第1部 エッセンシャル・ワーカーの厳しい20年(地方行革の『効率化』問題;これまでの地方行革;地方公務員削減を強いた財政の理由;現業職場の窮状と公共サービスの危機)
第2部 困難なエッセンシャル・ワークの今(看護師を追い詰める新型コロナ;保健所行革の勘違い;男女共同参画センター相談室のコロナ禍;清掃サービス提供体制の構築;コロナ禍と給食業務の困難;子育て支援現場の悪化した労働環境;ポストコロナ時代の公共サービス提供)
著者等紹介
山谷清志[ヤマヤキヨシ]
同志社大学政策学部教授
藤井誠一郎[フジイセイイチロウ]
大東文化大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jackbdc
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コロナ禍でエッセンシャルワークへの関心が高まった。命や健康が脅かされる状況になってはじめて、効率性やカッコよさとは違った価値、命や健康を支える非効率で泥臭い仕事の価値に気付いたんだと思う。市場原理の及ばない範疇であるため政策的関与は必須である。本書が述べるように過度な人員削減や効率化を警戒する必要性はあると思うが、平時にバッファを溜め込んで置けば安心という考え方には首を傾げざるを得ない。理想的には、時と場合によって柔軟にエッセンシャルワーク機能を拡充・縮減する仕組みの構築に期待をするのだが、如何なものか。2021/06/13