感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
75
しばらくコンビニ受取りで図書館には行っていませんでした。久々に行ってみて、出会った本です。翻訳本はほとんど手にしないのですが、薄かったのとタイトルにひかれて。でも、短編集に驚きました。内容は、その国の文化や生活という背景を知っていれば、もっと深い共感を得られたのかなとも思います。それでも、とても興味深く読めた一冊でした。2022/05/15
えりまき
16
2025(78)インドネシア現代文学を代表する女性作家ディー・レスタリさんの18の短編集。友情、不倫、同性愛など様々な恋愛。「届かない手紙」が好きです。「人生は沈黙を選ぶすべてのものを引き剝がし、誠実であるがたくさんの嘘にまみれた大きなうねりに、否が応でも引き込んでいく。」 2025/04/02
Porco
16
インドネシアに作家の短編小説と散文詩をまとめたもの。2022/05/30
記憶喪失した男
15
現代インドネシア文学の短編集。幻想風味の短編たちであり、とてもきれいで洗練されている。これからの文学は、この短編集のようなものをたくさん出してくれると嬉しい。そんな素敵な一冊。珈琲店に飾るのに最適。おれはもともと、文学とはこの「珈琲の哲学」のような文章群を指すのだと思っていた。この短編集は重厚というよりは軽妙だが、重厚な幻想小説が好きなおれの好みに合う。文学の翻訳は、幅広くいろいろな国の傑作を訳してくれるとうれしい。海外文学の可能性を示す好短編集。2021/02/22
タカラ~ム
11
#はじめての海外文学 vol.6で芹澤恵さんが推薦している作品。現代インドネシア文学を代表する作家ディー・レスタリの短編集。インドネシア文学を読むのはたぶんはじめて。表題作は珈琲に取り憑かれた男の物語。豆のブレンドにこだわり最高の一杯を追求する男は、コーヒー農家セノさんが淹れるティウスコーヒーと出会い衝撃を受ける。その他、2ページに満たない散文作品数編を含む全18篇の収録作品からは、いずれも人生の喜びや葛藤、苦悩が描き出されているように感じた。解説にあった「スーパーノバ」シリーズ(未邦訳)が読んでみたい。2020/11/11
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- 和書
- 「生ききる」力