内容説明
難病や障がいを抱える当事者や看護・介護に関わる方々、また死生学や医療倫理の研究者等、様々な立場の方々のお話から「難病」の問題に迫り、終末医療と命のあり方について考える。同タイトルの上智大学公開講座の講演内容を収録。
目次
序章 難病を考える―難病と社会の道徳的基盤
第1章 社会組織に於ける障害者論(序説)―その立場と実証
第2章 「難病」と社会政策―当事者のまなざしから
第3章 障害者制度改革と障害の社会モデル、エンパワメント
第4章 「生きる」を支える―難病介護という関わりの中から浮かび上がるもの
第5章 難病を支え合う―難病看護の立場から
第6章 「生きる力」を支える事前指示書(リビングウィル)のために
第7章 病と障がいの母を看取って―曖昧な喪失と公認されない喪失
第8章 声を上げる患者たち―社会の中で生きるためのしなやかな闘い
第9章 医療への社会学的まなざし
第10章 ケア的発想とは何か―新しいケア原理の可能性のために
著者等紹介
浅見昇吾[アサミショウゴ]
上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、上智大学生命倫理研究所所員、上智大学グリーフケア研究所所員。日本医学哲学・倫理学会理事。1962年生まれ。慶應義塾大学卒。ベルリン・フンボルト大学留学を経て2004年より上智大学外国語学部に赴任。外国人が取得できる最高のドイツ語の資格・大ディプローム(GDS)を持つ数少ない一人。専門は、生命倫理、ドイツ現代哲学。ドイツ現代哲学の知識を背景に生命倫理の諸問題と取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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