内容説明
異なる研究背景をもつ執筆陣が歴史、文学、ジャーナリズムなど、学問領域を横断してアメリカにおけるキリスト教の特質を専門の視点から探る。
目次
序論 キリスト教のアメリカ的展開
1 ニューイングランドにおける権威の体験
2 さまよえる闘士―ロジャー・ウィリアムズ評価の変遷とアメリカの政教分離論
3 ジョン・アダムズにとっての「ピューリタニズム」
4 キャサリン・マリア・セジウィックとピューリタニズム―『ニューイングランド物語』を中心に
5 Enthusiasmをめぐる解釈の闘争
6 プロテスタント女性宣教師のアメリカ的背景と明治日本の二人のピューリタン女性
7 アメリカにおけるリベラル・カトリシズムの起源―伝統と展開
8 セレブとしてのイエス―消費文化とキリスト像
9 米国政治に反映されたキリスト教的価値観―共和党政権とメディアの関係
10 プロテスタント福音派と近年のアメリカ政治