感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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吉川武彦「いじめの自殺」(59ページ~)。学校でのいじめを隠ぺいする学校(校長)の問題が再燃しているが、1988年が自殺が急増し始めた年だという。中高年の自殺が原因のようだが、子どもの場合も看過できない。正しい数字を文科省に報告していなかったことから、実態把握し切れていなかったのが問題化している。ビー玉人間、ということばは、著者の独創的な概念(67ページ)。個と個が対立してしまい、衝突し、協調できないのだが、もって、孤立化、無縁社会にもつながってくる気がした。社会問題として深刻化するいじめ、自殺は根深い。2012/09/22