感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
13
1850年、アメリカでは逃亡奴隷を捕まえて、もとの持ち主に返すこと、どうしても逃亡しようとする奴隷は殺してもかまわないという逃亡奴隷取締法が定められた。(p190)とあるように、黒人奴隷の問題を考えるうえで本作の果たす役割は大きい。憐憫の情と愛は違う。本当の意味で人が救われるのは後者であり、その根拠として本作では聖書の存在があげられる。トムじいさんやエバの愛は読者の心に根付き、たとえいたたまれない状況であっても、それに打ち勝つ勇気を与えてくれる。信仰の力は本当に尊く美しいと感じた。2021/11/14
モンティ
1
アメリカの奴隷制度の頃の話。これも誰かの推薦本(新聞にて)。読んだことがあったような、なかったような不確かさだったので、孫に読んであげようかと借りたけれど、その機会もなく自分で読む羽目に…子供向けなので内容はわかりやすい。現在は人種差別が少し無くなってはきたけれど、相変わらず、差別される時もあったりして世の中なかなかすんなり進むわけではないと思う。本当にじわじわと浸透していくものなのだと感じる。でも信仰の奥深さを感じさせられた。死は誰もが行きつく先なので、悔いがないように生きたiい。2024/08/31
Junko Honma
0
挿絵も良い。原作読みたくなりました。2013/04/24