内容説明
初任者から校長まで、すべての教師に共通に要求される資質・力量について近代的教職観に立って解明。現実に望みうる妥当な学校像・教師像に根ざした最も新しい資質・力量論。
目次
教師の資質問題の概観(教師の人間性;期待される教師;教師の資質・力量の向上;近代学校の教師;力量形成の教師教育)
問われる教師の資質・力量(教育改革の進行―資質・力量が問われる背景;人間的な資質;専門的な力量;資質・力量の形成)
資質・力量向上の目標と手法(いかに目標は掲げられてきたか;生涯学習者としての教師像の探求;資質・力量向上の目標;資質・力量向上をはかる研修計画の作成;自己啓発を援助する働きかけ)
教師の資質・力量としての教育愛―その定義と促進要因を求めて(今日の学校と教師としての愛情;教育愛の今日的位置;高め純化させる力量としての教育愛)
実践的指導力の力量(教育の哲学の必要;生涯学習体系化が進む中での学校の位置と役割;教職の専門性;教育指導の専門家)
教職経験と力量形成(教職経験年数と教師の問題意識;教職経験と力量形成)
教師の身分と資質(教師―全体の奉仕者;教員の服務義務―公務員として、教師として;市民としての教師・労働者としての教師;教師の資質の向上―あすなろ専門職をこえて;「よい先生」の条件)
校内の職務活動と人間関係(学校の見かけの強さ;学校に潜在する弱さ;顕在化した弱さ)
教育における権威(教師の権威と学校の権威;教師の権威と体罰;学校の権威と校則)
社会人としての教師(教師も人間;社会人としての教師の意味;教師の社会性の涵養;期待される教師の社会的活動;身近な社会的活動としてのPTA)