新過疎時代

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新過疎時代

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  • サイズ B6判/ページ数 266p
  • 商品コード 9784324006467
  • NDC分類 318.6

内容説明

地方に向かっていたはずの人口が、再び地方から流出する気配が濃厚だ。とりわけ、地方都市の不振が際立ち、60年の国勢調査によると、東北では64都市のうち、20市で人口が減った。昭和50年代を私たちは「地方の時代」と呼んだ。都会からのUターンが相次ぎ、地方都市を中心に据えた定住の場づくりが各地で構想された。その地方都市が振るわないのはなぜか。人口の動向は、ひと昔前に終わりを告げたはずの、過疎時代の再来さえ予感させる。東京圏一点集中と地域間格差拡大のなかで、地方圏に忍び寄る停滞・衰退という、底深く不気味な潮流を新しい時代の流れとして鋭く検証!

目次

第1部 衰退する地方都市(止まらぬ若者の流出;幹線交通への遠い距離;行政改革で消える出先機関;過疎化と相関する高齢化;活発化するUターン募集;低下するUターン率)
第2部 深まる農山村の危機(思い出の土地での最後の語らい;消えていく村の商店街の灯;土地にしがみつく老人たち;共同体意識が過疎化の歯止め)
第3部 中国地方の流出と集中(街のなかにある無残な廃屋;足りない若い労働力の補充;人口流出で森林化する耕地)
第4部 東京圏一点集中と東北(過密を克服し始めた東京;不気味さをもつ東京圏の拡大;機能が集中する世界都市東京;町の活性化に高まる交流;心要となってきた主体性発揮)
第5部 座談会 地域開発の視点(河辺宏;四柳修;大内秀明;渥美重幸)