内容説明
―時間をやくパン屋。その店では、覚えておきたい時間の味を、パンにこめて、そのままやくことができます。あなたなら、どんな時間の味をパンにやきますか?
著者等紹介
キムジュヒョン[キムジュヒョン]
童話作家。大学では国語国文学を専攻し、雑誌記者として長年活動。著書に、第10回ポリム創作絵本公募展受賞作『本を読んでくれるゴリラ』、第20回チャンビよい子どもの本原稿公募展(企画部門)受賞作『最高の書斎を探せ』などがある。いずれも日本未訳
吉原育子[ヨシハライクコ]
新潟市生まれ。埼玉大学教育学部音楽専攻卒業。成均館大学などで韓国語を学ぶ。韓国文学翻訳院短期集中課程修了
スケラッコ[スケラッコ]
漫画、イラストで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
6
記憶に残しておきたい時間をパンに焼きつけるパン屋さん。どういう仕組みかは分からないけど、忘れたくない思い出を持ったお客さんがパンを注文しにやってくる。読みながら私にとって残しておきたい記憶ってなんだろう…って考えてしまう。大抵の人は楽しい記憶を依頼するのに、腹が立った時の記憶をパンにして毎日食べるお客さんもいた。悔しい気持ちを忘れないようにって、ああ、そういう時もあったなぁと思ったり。今は怒りを持続させるのはストレスだし、記憶力的にも長続きしないって分かってる。食べたら幸せになれるパン。読んでてお腹すく。2023/09/25
杏子
5
西日本読書感想画指定図書中学年向け。韓国の作品とは思えないほど、身近な題材で、さぞ感想画にも描きやすいことと思えた!ストーリーは単純だが、時間をパンに焼くという発想が面白い。2024/05/26
読生
2
レシピ保管できるのかな。 一回自分で作った味。 多分できるんだろうな、だから何度も何度も思い出すために買いに来てたんだろうし。 いい思い出、みんなに振り分けられるのかな。 というか、気持ちを込めればなんでもいけるのかも。 彼が作ったパンはまさにそれだよね。 いろんな人のいろんな味、記録しといて売れば儲かる気もするけど、それはしないことにしてるんだろうな。2024/04/14
ぺぺ
0
図書館の棚で見つけて気になっていた本。 スケラッコさんのイラストかわいい。 「時間をやく」ってどういうことなんだろう?と思って手に取った。一度は経験する自分が悪いけど謝れない・苦しい・苦い思い出を経験したときの主人公の気持ちが痛いほどわかった。2024/12/02
食パン
0
小32024/09/30
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