出版社内容情報
ドイツの文豪・ゲーテが残した、意外なファンタジー……リーリエ姫と緑のヘビの不思議なお話。謎のベールにつつまれた物語絵本。 幼児~小学校中学年
内容説明
この『メルヒェン』は、ゲーテが『ドイツ避難民閑談集』のしめくくりとして1795年に書いたもので、後にノヴァーリスの「青い花」からエンデの「はてしない物語」にいたる多くのすばらしい作品が生まれる、“創作メルヒェン”というジャンルの原点になった作品です。リーリエ姫と王子の不思議な物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
38
とてつもない物語を読みました。ゲーテの『メルヒェン』です。題の通りおとぎ話と言えるもので、子供が読んでも不思議な物語として楽しめるでしょう。余計なことを考えない大人よりも、深いところで受け止められるかもしれなせん。大きな川があり、鬼火や緑の蛇が出てきて、一人のおばあさんが不思議な体験をします。最後は王と王妃が結ばれ、おとぎ話の定石通りに終わります。でも、描かれる人や動物、物が深い象徴性を帯びていて、様々なことを考えさせます。緑色の蛇が出てきて重要な役割を果たすのですが、(続きます)2025/02/24