出版社内容情報
百人一首の詠み人たちを、イラストとわかりやすい解説で紹介する新しい百人一首の本。持ち運びしやすいハンディサイズです。
渡部 泰明[ワタベ ヤスアキ]
グラフィオ[グラフィオ]
内容説明
百花繚乱、百人の歌人たち!百人一首の歌人に興味をもったことはありますか?百首の歌には、百人の歌人の切ない恋心や、人生のよろこびや無念さ、嫉妬や驕りがいっぱいこめられています。歌人たちの奥ぶかい人生史を読みときながら、華やかで壮大な和歌の世界にとびこみましょう!
目次
天智天皇―秋の田のかりほの庵の苫を粗みわが衣手は露にぬれつつ
持統天皇―春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
柿本人麿―あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む
山辺赤人―田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
猿丸大夫―奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
中納言家持―かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
安倍仲麿―天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
喜撰法師―我が庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
小野小町―花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに
蝉丸―これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
37
娘さんがはまって読んでいます。今まで手に取った者の中でも一番詳しく人物が説明されているそうで、彼らの人生といった背景を知ることで歌がもっと理解できるんだとか。なんか色々順序まで覚えだしてオカンついていけない…。だって落語に出てくる歌ぐらいしか覚えてないんだも~ん。2024/01/31
おはなし会 芽ぶっく
11
こちらのハンディ版を読みました。北海道は「下の句かるた」と言って、下の句のみ馴染みがある独特のかるたです。子どもたちも下の句しか知りません(かるたをやっている子は)。中高生になると古典で登場しますが、みんな下の句しか知りませんので苦労?しています。飛鳥時代から鎌倉時代までの和歌集から厳選された百首、どんな人がこの句を詠んだのか、知っておきたいです。2020/10/26