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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
汐
13
再読。11歳の誕生日に母親からの衝撃的な一言を聞き、声を失ってしまった主人公・あすか。その後、兄の助けを借り、祖父母の元で生活することに。豊かな自然の中で沢山のことを学び、声を取り戻します。「人がどう思おうと、あすかはあすか。そうすることにしたの」凄く強い一言だと思いました。声を取り戻したあすかは支えてくれた祖父母への感謝の言葉を口にします。一度声を失い、感情や思いを言葉にすることの大切さを知ったからこそ素直にいう事ができたのだと思います。あすかを見習いたい部分が沢山ありました。下巻も読みます。2015/04/11
boo
8
おぉ!!大きな問題は片付いた気がしたけど、問題の根源はまだ何も解決してないから下に続くんですね。何気なく手に取ったのですが、これは原作も読んでみようと思います。いつかは購入したいな。2016/03/06
十六夜(いざよい)
2
なんでも出来る兄と比べられいつも虐げられてきた事が原因で、母親とうまくコミュニケーションがとれないあすか。「生まなきゃ良かった」という言葉に衝撃を受け言葉を失ってしまう。療養の為祖父母に預けられたあすかだったが、そこで母親もまた自分と同じ様に”構って貰えなかった子供”だった事を知る。なんでこんなに読み難いんだろ…と思ったら、横書きだからページを左に開くからか。どうしてこんな作りに⁇2015/08/19
ライチ
1
親から子へ、子から孫へと、負の連鎖は続いていきます。誰かがどこかでその連鎖を断ち切る勇気を持った時に、漸く消滅するでしょう。でも、大人になればなるほど認めたくないし、気が付けない。子供に教えられることもあるのです。子供を愛せない親は、親自信が愛され方を知らないのですから。2015/10/16
まいこ
1
機能不全家庭や虐待の連鎖がテーマだと思った。母親は、病弱な姉をもつきょうだい児だった。母親自身が親に関心を寄せられず、愛着障害を抱えたまま親になる。そして、自分の子ども二人に、親にやられたような待遇差別をしてしまう。男の子ばかりをかわいがり、主人公のことは「愛せない」という母の言葉に、主人公は失語症になる。主人公は母方の実家に身を寄せ、そこで十分に祖父母に愛される。読者としては、毒親の親がとても健全な愛情あふれる祖父母であることに疑問を感じてしまう。2014/07/16