内容説明
平成十四年(二〇〇二年)は野口雨情生誕百二十年にあたる。雨情が遺した詩作を石に刻んだ詩碑が、地元の方々の厚意によってこれまでに日本の各地に建立されているが、本書は生誕百二十年記念とするために、編著者が独力でそれらの詩碑の写真集を編纂したものである。何年か前から、編著者は夫人を伴って、北海道の北から九州の南まで、詩碑の建てられている土地に足を運んで来た。
目次
九州地方(空の青さよ高隅山にかかる雲さえかかる雲さえさらにない(鹿児島県鹿屋市)
雨のしらせか霧島山に雲がまた来てまたかゝる(宮崎県えびの市) ほか)
四国地方(月の出頃か波間の千鳥啼いて渡るは双子島(高知県東洋町)
くるい汐なりや来島瀬戸の汐もせひなや渦もまく(愛媛県今治市) ほか)
中国地方(春か来たやら湘江庵の井戸の柳の芽か伸ひる(山口県柳井市)
大師山から日にいく度も誰かつくやら鐘か鳴る(山口県柳井市) ほか)
近畿地方(国のまもりか速魂さまの御庭前まで神さびる(和歌山県新宮市)
見せてやりたい神倉山のお燈まつりの男意気(和歌山県新宮市) ほか)
中部地方(東海・北陸・信越)(阿漕ヶ浦の舟人はゆらりゆらりと舟を漕ぐ(三重県津市)
佐ゝら台場の名残の松は想ひやいくとせへたのやら(三重県南勢町) ほか)
関東地方(富士の高嶺の白雪は仰ぐもうれし白妙の玉の姿の美しく(略)(山梨県都留市)
赤い靴はいてた女の子異人さんにつれられて行っちゃった(神奈川県横浜市) ほか)
東北地方(いよゝよあけにやよあけの明星親だ子だものおやこひし(山形県山形市)
米ぢや庄内港ぢや酒田日和山まで船が来る(山形県酒田市) ほか)
北海道地方(名寄公園照る日の光り縁もゑ立つ原始林(北海道名寄市)
童謡「赤い靴」母思像・「開拓の母」像(北海道留寿都村) ほか)
雨情関係写真資料(野口雨情胸像(岐阜県下呂町)
山月楼亭(福井県今立町) ほか)
著者等紹介
渡辺力[ワタナベツトム]
大正9年7月7日生。磯原雨情会会長。交通安全協会北茨城支部副支部長。北茨城市郵便預金者の会会長。茨城県郵便預金者会副会長。磯原地区飲食店組合組合長。株式会社としまや会長
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