出版社内容情報
高度情報化と極度の市場経済のもとで、現代人が書くことの〈手〉を見失っていく状況への警告の書未踏の領野に切り込んでいく格闘の軌跡第一弾。加速する高度情報化と行きすぎた市場経済のもとで、現代人が書くことの〈手〉を見失っていく状況への警告の書であり、現在もなおその根源的批判の意義と有効性を失っていない。
解説/三浦雅士
序 書と文字は面白い
? 文 字
? 文字の美、書の美
? 書字と文字
? 中国書史
? 日本書史
? 近代書史
書字ノススメ
? 見失った手
? 泡沫バブル文化の死角
1 逆説的現在論?
2 逆説的現在論?
3 逆立の鏡――書評
? もう革命しかない
逆耳の言――日本とはどういう国か
1章 歴史はこれから始まる――酒鬼薔薇聖斗の事件に学ぶ
2章 行きすぎた時代
3章 かたむく国の小さな神々
4章 日本語とはどういう言語か
5章 文字と国境
6章 「一」の字の深み
7章 現代絵画を読む
失われた書を求めて
予断・診断・独断 書 字――場に生起する劇について
? 白 紙――環境
? 尖 筆――接触
? 言 葉――同化と異化
? 文 体――力
? 作 品――未来
? 逆 数――希望
結びに代えて 言葉なんかおぼえるんじゃなかった
凡 例
解 題
解 説 文字と触覚――石川九楊を讃える(三浦雅士)
石川 九楊[イシカワ キュウヨウ]
書家・評論家
内容説明
80年代から始まる文明の病弊に鋭く切り込んだ予言的同時代批評!未踏の領野に切り込んでいく格闘の軌跡第一弾。加速する高度情報化と行きすぎた市場経済のもとで、現代人が書くことの“手”を見失っていく状況への警鐘の書であり、現在もなおその根源的批判の意義と有効性を失っていない。
目次
序 書と文字は面白い(文字;文字の美、書の美 ほか)
書字のススメ(見失った手;泡沫文化の死角 ほか)
逆耳の言―日本とはどういう国か(歴史はこれから始まる―酒鬼薔薇聖斗の事件に学ぶ;行きすぎた時代 ほか)
失われた書を求めて(予断・診断・独断 書字―場に生起する劇について;白紙―環境 ほか)
著者等紹介
石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井県越前市生まれ。京都大学法学部卒業。京都精華大学教授、同大学文字文明研究所所長等を歴任。現在、書家、評論家、京都精華大学客員教授。主著、『書の終焉』(同朋舎出版、1990年、サントリー学芸賞受賞)、『日本書史』(名古屋大学出版会、2001年、毎日出版文化賞受賞)、『近代書史』(名古屋大学出版会、2009年、大佛次郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。