出版社内容情報
国際的な性教育の指針に基づき、性の多様性について考えを深められます。性別に対する思いこみや、ジェンダーバイアスなども解説。
内容説明
包括的性教育に役立つ!
目次
「ふつう」って、ある?(なぜ「ふつう」だと思うんだろう?)
性別についての思いこみ(ジェンダーバイアスはどこでつくられる?;マンガ「おねえちゃんの恋人」)
性はいろいろ(インタビュー 話を聞いてみよう)
性も生き方も人それぞれ(マンガ「制服を選べる学校」)
選択肢があると可能性が広がる!(みんなを包みこむ社会;日本の取り組み ほか)
著者等紹介
田代美江子[タシロミエコ]
埼玉大学教育学部教授。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事。『季刊セクシュアリティ』(エイデル研究所)副編集長。専門は、ジェンダー教育学、近現代日本における性教育の歴史、ジェンダー・セクシュアリティ平等と教育。編著書・訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
36
ふつうってなんだろう?性的好奇心ってどのように試したらいいんだろう?昨日娘は趣味が合うお友達と映画「五等分の花嫁」を見てきました。鑑賞後合流し、暑い中スカイツリーまで散歩中に二人がいろいろと恋愛の話をしていてほほえましかったです。「なんで恋なんかするの?」「私はしない!」な~んて話すのも手探りで学んでいる通過儀礼なんだろうなあ。親的にはオープンでいたいものです。2022/06/20
わたし
0
わかりやすかった。性やLGBTの話だと思い、そこは注意して(?)読んでいたし、他の本でもそうしているけれど、1登場人物として車椅子の子が漫画にさらっと出てきたときに「車椅子の子を登場人物として想定していない自分」に気付かされた。こういうふうに、私の中で勝手に「ふつう」を作っちゃっているんだろうな。さらっと同性を好きな子が出てくるのも、車椅子の子が出てくるのも、どんな漫画だって現実だって当たり前なのに2024/08/27
よし
0
ジェンダーの分類がとても多くあり、逆にもう分類などせずにひとりひとりに向き合えばいいのではないかと思いました。でもそれはある程度の知識があってこそできることのようにも思います。この本は、児童書としてわかりやすく、途中の漫画も姉の報告(告白と言う感じではなかった)をごくあたりまえのこととしてまわりが受け止める様子もよいと思いました。この本を読むことで、それぞれがお互いを尊重することがあたりまえのことだという認識が生まれるといいなと思います。#NetGalleyJP2023/02/03