内容説明
ここはトラブル旅行社。こまっているお客に、問題を解決できる最高の旅をご提供しておる。ふむ。親友とケンカをしたのじゃな。おまえさんがお望みなら、この志久尻芥傑斎が、すぐに旅行プランを手配してさしあげようじゃないか。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。2005年、『水妖の森』(岩崎書店)で第4回ジュニア冒険小説大賞を受賞
コマツシンヤ[コマツシンヤ]
高知県生まれ。漫画家・イラストレーター。2004年、「睡沌気候」でデビュー。同年、アックスマンガ新人賞・本秀康個人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
トラブル旅行社(トラベル)③小柄で運動神経抜群だけど少しせっかちな滝月拓真(タク)と、大柄で手先が器用だけどのんびりタイプの草薙伸介(シン)は親友同士だった。ある日ふたりが大喧嘩する。素直になれない拓真は、さびれた商店街である旅行社のポスターに魅かれる。あれよと思う間に異世界旅行に出かけた拓真はミッションをクリアするまで帰れない。①琥珀村の村人の頼みをきくこと②月琥珀を手に入れる③龍神まつりで琥珀村を勝たせる。ところが伸介も同様に異世界へ来ていて、琥珀村のライバルの青玉村に滞在していた▽2024.1刊2024/03/14
Nyah
47
トラブル旅行社第三巻。トラブルは解決できるけど、この旅行は毎回大変。ここで親と離され奮闘する子ども達は、この経験を元に強く優しくなれる気がする。/今回は親友と仲違いした男の子が行った先は中華圏。龍神祭りに奉納するモノで対立する片方の村に行き奉納する踊りをようやく習得したら、対戦する村には親友の男の子がいて‥。相手の立場で考えて仲直りできて良かった。2024/04/07
ゆっき
32
シリーズ第3弾。せっかちで体を動かすことが大好きな拓真。のんびり屋さんで手先が器用な伸介。親友の2人が大げんか。トラブル旅行社で願いがかなう「白熱の龍神まつり」へ。友達を思う気持ちがあれば大丈夫。今回の旅行プランも面白かったです。2024/02/25
遠い日
10
シリーズ3。今回は期せずして拓真と伸介のふたりが、けんかしたまま異世界へやってきてしまう。拓真のミッションが進む中で、出会った伸介に驚きもし、もやもやもする。それぞれがステイする村同士が長年犬猿の仲で、憎み合っているのだ。龍神祭りで勝たなければ、元の世界に帰れない。さあどうする。どちらかひとりしか帰れないのか⁉︎と苦悩が始まる。けんかの収めどころというものは、気まずさを伴うけれど必要なこと。村同士のいがみ合いが自分たちに重なって、葛藤するふたり。トラブル旅行社の志九尻芥傑斎、なかなかのやり手ですな。2024/03/30
おはなし会 芽ぶっく
9
小4の拓真と伸介は見た目も性格も真逆だけれど親友。ところが二人は大ゲンカしてしまい、傷心の拓真は気がつくとトラブル旅行者の前に。「白熱の龍神まつり」でミッションをこなす拓真。琥珀村を敵対する青玉村に勝たせなくてはならないミッションもあるのだが、なんと青玉村に伸介の姿が…。2024/04/25