内容説明
不思議な風の子と、目の見えない女の子をつなぐのは、本当の空からもらった青、真っ赤な紅ばらからもらった赤、海の歌…。あざやかな色と音が奏でる美しい物語。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
1943年、東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞、『風と木の歌』で小学館文学賞、『遠い野ばらの村』で野間児童文芸賞、『山の童話 風のローラースケート』で新美南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで 小夜の物語』でひろすけ童話賞など数多くの賞を受けた。1993年逝去
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこうたの絵本1』で同グラフィック賞受賞。2015年パリとボローニャで絵本原画展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
101
生まれつき目が見えない娘の為に父親が作ったゆりいす。偶然出会った不思議な男の子から空色の絵具をもらいゆりいすに色をつけると…。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール。いもとようこさんの温かく美しい絵と安房さんの優しく心に泌みる独特の世界観がマッチしたとても素敵な作品。2020/03/21
はる
70
おすすめ。なんて優しい。そして色の表現の素晴らしさ。うっとり。安房さんの中でも特に好きな作品。いもとようこさんの絵は可愛い感じ。これまで文章だけを読んだときはもうちょっと大人っぽい印象だった。でも絵本だからこれぐらいのタッチでちょうどいいかも。これからも安房さんの作品を絵本にして欲しい。2020/04/14
♪みどりpiyopiyo♪
43
甘く、苦く、優しい物語を読みました。椅子作り職人の夫婦の元に訪れた 女の子と男の子。何よりも 広く 高く 深い 空の色。■いもとようこさんの 優しく慈しみ深い絵が、物語の世界をより一層深めて。■心の奥深くに沁み入る柔らかな風の様なお話でした。(文の底本:『風と木の歌』1981年。絵本2020年)(→続2020/06/11
陽子
41
絵本があったんですね。文字本で読んで印象に残っていたお話。文字だけで読んでいても、次々と美しい色彩が浮かんでくる作品でしたが、いもとさんの絵本も素敵でした。ただ、中盤の「かぜの子」が薔薇園の赤薔薇を花泥棒する部分だけは、童話とはいえ、ざらっとしてしまい。 その部分を「椅子の色がすぐに色褪せてしまった」というくだりで、無言のうちに善悪(読み取らせる)を想起させているのかもしれない、などと思いながら読みました。自分の心の中に描く映像と絵本を、対比するような感じで読みました。2026/02/22
ヒラP@ehon.gohon
20
安房直子さんのなんとも幻想的な世界です。 盲目で生まれてきた少女のために、作ったゆりいすを空色に塗ろうと思った父親。 空色の絵の具を差し出した少年。 風の子だという少年が、少女のために差し出すものに、なんとも言えない思いやりを感じます。 少女と少年の成長と、二人の結婚に現実感はないのですが、不思議な物語の中に、見えないからこそ見える心の色があるように思いました。2020/04/23




