出版社内容情報
ほんのり切なくて、心あたたまるファンタジー。もうすぐ魔法の力が消えてしまう年老いた魔女が、最後に何かいいものに変身しようと考えます。さて…。 小学校低学年~
内容説明
雪がうっすらつもった、ふかいふかい森のおく―。もうすぐまほうがつかえなくなる、年おいたまじょは「いいもの」になろうと、花や鳥にへんしんしますが、うまくいきません。ちょっぴりせつなくて、ほんのりあたたかい、まじょのふしぎなものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
61
ちょっぴりせつなくて、ほんのりあたたかい。こういうの好きだ。もうすぐ魔法が使えなくなる、年老いた魔女のお話し。魔女は「いいもの」になろうと花や鳥に変身しますが、失敗ばかりで上手くいきません。そんなとき、優しい男の子に出会います…。子供向けだが意外と深いところもあってなかなか良かったです。大人のほうが色々思うところがあるのでは。ただ文字が少し大きすぎな気がします。2018/04/24
ぶんこ
39
歳をとって魔法が使えなくなってきたおばあちゃん魔女。最後の魔法で「いいもの」になろうと挑戦するのですが失敗続き。ある日、急な坂道での出来事から、おばあちゃんは優しい男の子の希望を叶えようと「ベンチ」に変身。ベンチは坂を登ってきた人たちの休息の場になりました。ほこほことするお話。絵もほっこり。2018/06/14
chiaki
26
自分の歳も、自分が魔女だということも忘れそうになるくらいすっかりおばあさんの魔女。もうすぐ魔法が使えなくなる…そのことに気付いたおばあさん魔女は、魔法がまだ使えるうちに『いいもの』に変身しようと試みます。ゆうくんの優しい気持ちに触れて、最後の魔法は自分のためではなく誰かの喜びと安らぎのために…少し切なくも、温かいストーリー。最後の魔法、自分なら何に使うか考えるのも面白い!2019/06/23
なななお
18
表紙のイメージで、中学年から高学年の読み物と思っていたから、本を開いた瞬間、字の大きさにビックリ。〈低学年向け〉って裏表紙にちゃんとありました。魔女も年を取り過ぎると魔法が使えなくなります。最後の魔法の力で、素敵ないい物に変身しようと思い、長い坂道を歩いて登って(もう箒に乗る力もないのです)行こうとすると、息が切れて、立ち止まってしまいました…この後に素敵な相手と素敵なアイデアに出会うのですが、いちいちひねくれた見方をするのが魔女っぽくて面白い😄それにしてもいい物に変身しましたね。2021/09/29
absinthe@読み聞かせメーター
17
5歳の娘に読み聞かせ。精神的にはハッピーエンドだろうけれど、どこか悲しくもある。皆が幸せになっておわりました。でも、今まで生きてきて、こうまでしなければ何が本当の幸せなのかに気付けなかったとは。2016/05/07