出版社内容情報
新しい芽が伸びて五月がくると、小さなぶどうの房に赤い液をつけます。この液をつけるとぶどうの種がなくなるのです。一房一房に紙のかさをかぶせられたぶどうは、つゆが明けると収穫のまっさかり…。
内容説明
あまくて、ちょっぴりすっぱい、ぶどうのみ。ぶどうのきにさく、かわいいはなをみたことがありますか?くだもののふるさとをたずねて、ぶどうばたけの1ねんを、いっしょにのぞいてみましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
61
先週、近所の農園にぶどう狩りに行ったので。甲府盆地のぶどう農家での、ぶどうの栽培と収穫を追う写真絵本。ぶどうの枝の切り口からあふれだす透明な樹液や、ぶどうを種無しにする魔法の赤い液など、初めて知る知識も多かった。赤い液の正体は、ジベレリンという植物ホルモンの一種。ぶどうを種無しにする他、育成や開花を早めることもできる。赤いのは、処理した房と処理していない房を見分けるために、食紅を入れているから。家族総出でぶどうの房をこの液につける。中学生らしき女の子が腕を真っ赤にしながらお手伝いしているのが印象に残った。2016/09/09
遠い日
13
ぶどうに袋掛けをすることくらいは知っていたが、栽培農家の方々の手間のなんと煩雑なこと。春先の蔓切から始まり、ひと房ひと房、ビニールをかけて芽を出させ、種取りの薬をつけ、成長を促進する薬につけ、袋をかける。一面のぶどう畑を、ひとつも漏らさず、手をかける。収穫に、出荷もまた丁寧な手仕事がなされる。本当にすばらしい仕事をされています。2019/11/13
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