出版社内容情報
「戦争で一番犠牲になる子どもたちに、ぜひ読んでもらいたい」女優が綴る9歳の時の戦争体験。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロックイ
5
大掃除で出てきたので久々に読みました。初読した小学生の頃、朝鮮という国は、何も知らないのに「怖い国」というイメージしかなかったので、ドキドキしながら読んだ事が思い出されます。この本のように在日に対する蔑視感情はまだまだ一定数存在する。クリスマスに歌われる第九のように人類皆兄弟とはいかないのもまた現実。2019/12/24
kira
1
版違いを読了。子どもの頃買ってもらっていたんだけれど、年齢が合わず、読めず。今仕事で関連本を読んでいるのをきっかけに再び本を開く。『流れる星は〜』を読んだ後なので、『お星さま』は、幸せなほうの引揚者に思えてしまう。けれど、誰の子どもも、戦争で親と引き離されていいわけではない。2022/05/29
アトレーユ
1
『静かなドン』を読んでたらなんとなく読みたくなった。これと『窓際のトットちゃん』は小さい頃に何度も読んだ本。戦前、朝鮮半島へ渡航し、そこで終戦を迎えた人々。北緯38度線を境に、異国の地におきざりにされた市井の人々の、たくましくもあり、はかなくもある、そんな『なんとかみんなで生きていこう』という思いが、子供目線で語られると、すごくわかりやすく切ない。浅いかもしれないが良心の目でみつめている、その健気さに思わず泣きそうになった。2015/10/08
しんどー
0
★42017/11/18
けい
0
★★★★「竹林はるか遠く」を読了したのがきっかけで本作を知りました。どの時代、どこの国にも悪人と善人がいる。当時小学3年の女児である著者はそのどちらとも遭遇し、終戦の混乱期に平壌から日本を目指し家族と共に脱出する自伝書です。「竹林〜」と比較すると、脱出時の緊迫感や残酷さについては、「竹林〜」の方が格段に上回っていると感じました。 2013/11/28
-
- 和書
- 限りなき夏 未来の文学